韓経:日本の汚染水が韓国に及ぼす影響は?…「7カ月後に韓半島到達」

  • 2021年4月14日

日本の福島近海に放流された汚染水は黒潮に乗り米国とカナダに移動する。太平洋をひと回りし後アジアに戻り、済州島(チェジュド)と韓半島(朝鮮半島)に流入する可能性もある。専門家らは汚染水が太平洋を回り韓国に流入するまで7カ月から5年ほどかかると予想した。

ドイツのヘルムホルツ海洋研究所は、福島原子力発電所事故発生1年後の2012年に国際学術誌通じて原子力発電所から放出されたセシウム137が韓国沖の東海(日本名・日本海)に到着するまで4~5年ほどかかると発表した。黒潮に乗りロシアに移動した後、北太平洋海流とカリフォルニア海流、北赤道海流を通過し韓半島に到着するのにかかる期間だ。

セシウム137は自然状態には存在しない放射性物質だ。核実験をする時や原子力施設事故が発生した時に汚染指標物質に使われる。福島原子力発電所事故の時も大量のセシウム137が海に放出された。ただその後韓国沿岸では人体に無害な基準値以下の微量だけ検出されている。

福島から放出されたセシウム137がこれより早く韓国沿岸に到着する可能性があるとの見方も出てくる。昨年ヘルムホルツ海洋研究所は汚染水が200日以内に済州島に、280日以後には東海に到達するというシミュレーション結果を出した。国際環境団体グリーンピースも見通しに力を与えた。日本が太平洋に福島汚染水を放出すれば東シナ海に広がった後、1年以内に東海に流入するという分析結果を昨年8月に発表した。福島大学も放出された汚染水が220日以内に済州島、400日以内に東海に到達するという研究結果を出した。だが韓国政府と研究機関はまだ確実な答を出していない。正確な影響力を把握するには放出量と濃度などに基づいて分析しなくてはならないが、日本政府が情報を公開していないからだ。

日本の決定に韓国政府と中国政府は強い遺憾を示した。外交部の崔鍾文(チェ・ジョンムン)第2次官は相星孝一駐韓日本大使を外交部に呼び20分にわたり面談した。福島汚染水放出決定に抗議するためだ。2月に赴任した相星大使を呼び出したのは今回が初めてだ。韓国政府は日本産水産物を含む輸入水産物の原産地取り締まりも強化する計画だ。

中国外交部は「日本が関連国、国際原子力機関(IAEA)などと十分に協議するまでむやみに汚染水を排出すべきではない」として周辺国や国際社会と共同対応を取ると明らかにした。

米国政府は日本の汚染水放出決定を事実上容認した。米国務省のプライス報道官は「日本が国際的に受容された核安全基準に基づくアプローチ法を選んだとみられる」と述べた。IAEAのグロッシー事務局長も「日本が選択した水処理方法は技術的にも実現可能で国際的慣行に従ったもの」としながら日本政府の方針に歓迎の意向を明らかにした。