韓経:米国狙った中国…レアアース輸出制限を検討

  • 2021年2月17日

中国がロッキード・マーチンなど米国防衛産業関連企業を狙ってレアアース(希土類)輸出を制限する方案を検討していることが分かった。レアアースはロッキード・マーチンのF35戦闘機などを製作するために使われる核心原料だ。スマートフォンや電気自動車生産にも不可欠だ。世界のレアアース供給量の80%を占める中国が米国企業への輸出を中断すれば、少なくない打撃を受けることになる。

16日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)等によると、中国工業情報化部は先月レアアース17種の生産・輸出統制に対する草案を用意した。これによると、中国レアアース生産業者は国家安保のために政府の輸出制限措置などに従わなければならない。中国外交部は昨年、ロッキード・マーチン、ボーイング、レイセオンなど台湾に武器を販売しているメーカーに制裁を加える可能性があると明らかにした。

中国政府の官僚はレアアースの輸出を制限すれば米国企業がどれほど打撃を受けるのか関心を示しているとFTは伝えた。

中国政府のこのような動きは米国がどれほど早期にレアアース代替材を確保できるのか把握しようとする狙いがあるという分析も出ている。中国はこれまでレアアースを武器化する戦略を使ってきた。

ただし一部からは、中国がレアアースの輸出を制限する場合、そうでなくても悪化した米国との関係がさらに悪くなり、逆効果を生むことになりかねないという見通しも出ている。米国が代案としてレアアースの自己生産能力を拡大すれば中国の影響力が弱まる場合もある。ロイター通信によると、米国防総省は最近テキサス州にレアアース加工施設を作るためにオーストラリアのレアアース企業リナスに3040万ドル(約32億1500万円)を支援した。