【コラム】円安と原油安を乗り越えるには=韓国(2)

  • 2014年12月17日

これを眺める韓国の心情は複雑だ。大きく見ると、日本経済が財政危機なく順調に進むことが韓国にもプラスであるのは事実だが、円安が誘導されながら韓国の輸出産業に直撃弾を飛ばしている状況は厄介だ。円安が一部の産業に致命打を与え、そうでなくとも中国の猛追を受けている電子と自動車産業までが厳しくなると、問題は複雑になる。

しかも最近、原油安が韓国を苦しめる可能性まで提起されている。石油化学産業が直撃弾を受け、中東での建設発注減少のため建設と海洋プラントの受注が減り、鉄鋼までも厳しい状況が予想される。もちろん原油価格下落による経常収支改善効果も少なくないが、ロシアなどエネルギー輸出国のデフォルトの可能性を勘案すると悪材料的な要素が多い。

こうした状況で韓国企業が円安と原油安の影響をうまく乗り越えられるよう、多様な政策の組み合わせが必要だ。特に打撃が大きい一部の産業に対する選別的な支援とともに、ウォン・円為替レートを100円=1000ウォン程度に誘導できるよう、さまざまな案を模索しなければならない。さらに未来産業創出政策の推進とともに、最近検討される首都圏の規制緩和など、多様で強力な投資促進政策が出てきてこそ、韓国経済は難関を乗り越えるだろう。

まだ成績をつけるのは早いが、韓国経済が厳しい中でも順調に進み、チョイノミックスはアベノミクスとは違い「AAA」、すなわち「トリプルA」の成績を受ける「トリプルAノミクス」になることを願う。

尹暢賢(ユン・チャンヒョン)韓国金融研究院長