韓経:この渦中に鳥インフル…39万羽を緊急殺処分=韓国

  • 2020年11月30日

韓国で2年8カ月ぶりに高病原性鳥インフルエンザが発生し、鶏と鴨など家禽類39万羽を殺処分した。韓国政府は鳥インフルの感染拡大を防ぐため防疫を最高水準に強化した。

鳥インフル中央事故収拾本部長である農林畜産食品部のキム・ヒョンス長官は29日に緊急オンライン会見を開き、「家禽農場で高病原性鳥インフルが確認され、予防的次元から周辺3キロメートル以内の家禽類39万羽を殺処分した。野生鳥類からも高病原性鳥インフル抗原が検出され続けており全国的に非常に危険な状況だと判断し、防疫措置を大幅に強化する」と明らかにした。

今回の措置は前日に全羅北道井邑(チョンラブクド・チョンウプ)の食肉用鴨農場で高病原性鳥インフルの陽性判定が出たのに伴ったものだ。この農場は27日に鴨を出荷する前に実施した検査でH5型の抗原が出たことから精密検査を行い、その結果H5N8型高病原性鳥インフルであることが確認された。先月21日に渡り鳥の飛来地である忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョンアン)の蓬江川(ポンガンチョン)の野生鳥類から高病原性鳥インフルが初めて検出されてから36日で家禽農場でも確定事例が出た。韓国の家禽農場で高病原性鳥インフルが発生したのは2018年3月から2年8カ月ぶりだ。

高病原性鳥インフルはシベリアなど北側から飛んできた渡り鳥とともに韓国に入ってきたと推定されている。農場周辺の渡り鳥の飛来地などで汚染された野生鳥類を通じこの農場まで広がった可能性が高いものと防疫当局はみている。

中央事故収拾本部は27日にH5抗原が検出されたのを受けすぐに初動対応チームを現場に急派し、農場への出入り統制・疫学調査をしながら疑い家畜発生農場の鴨1万9000羽と発生農場周辺3キロメートル以内の家禽農場6カ所の鶏と鴨39万2000羽を予防的に殺処分した。また、48時間の全国一時移動中止命令を28日午前0時から発動し、全国の家禽農場と畜産関連施設を一斉消毒した。発生農場から半径10キロメートルを防疫帯に設定し、この範囲内の家禽農場68カ所に対し30日間の移動制限と予察・精密検査を実施している。

キム長官は「今回発生したH5N8型の場合はまだ人への感染事例は把握されていない」としながらも「殺処分参加者は予防的次元から地域の保健所で抗ウイルス剤を投薬するようにした」と説明した。