韓経:世界穀物価格の暴騰…「飢餓パンデミック、新型コロナより恐ろしい」

  • 2020年11月18日

国際先物市場で小麦・豆・トウモロコシなど主な穀物価格が急騰している。最近、気候が急変して作物状況が打撃を受けたうえにコロナ禍の余波で運送など供給に支障が大きくなったためだ。国連世界食糧計画(WFP)のデイビッド・ビーズリー事務局長は14日「世界が新型肺炎のように深刻な『飢餓パンデミック(大流行)』に直面する可能性がある」と警告した。

16日(現地時間)、米国シカゴ商品取引所で豆の期近物である来年1月引き渡し分の先物は1ブッシェル(27.2キログラム)当たり11.5475ドルで取り引きされ2016年7月以降最も高い価格となった。トウモロコシの12月物は4.19ドル台、小麦の12月物は1ブッシェル当たり6.00ドル台で取引価格が形成された。豆、小麦、トウモロコシは過去6カ月間価格上昇幅が38.5%、31.0%、20.0%に達した。国連食糧農業機関が集計する国連穀物価格指数も約2年間で最高値を更新した。

国際穀物理事会(IGC)は2カ月間今年世界総穀物生産量見通しを計400万トン下方修正した。米国、中国、欧州連合(EU)などでトウモロコシの生産量が大きく減るものと見通した。これは最近の温暖化の影響で各国で予想できぬ山火事、干ばつ、豪雨、台風などが起きたためだ。EUの地球観測プログラム「コペルニクス」によると、今年1、5、9月はそれぞれ当月史上最高で高い気温を示した。ロシア、中東、南米、オーストラリアなどで異常高温現象が現れた。

世界食糧の輸出入1位である米国は9月全国の約43%が干ばつを体験した。海岸地域では米国本土の上陸基準で100年余りぶりに最も多い熱帯暴風が発生して頭を痛めた。中西部と北部平原一帯には平年より約1カ月早い霜が降りた。食糧輸入2位国である中国ではコメ生産の70%を占める揚子江流域に約2カ月間記録的な豪雨が続いて一帯農耕地が焦土化した。コペルニクスの上級科学者は「気温が高まるほど猛暑と集中豪雨など極端な気象現象の発生頻度が増える」と説明した。

新型肺炎による世界穀物市場への打撃も大きい。国・地域間移動が制限されたためだ。収穫時期を控えた地域もかつてのように外部から季節労働者を大勢雇うことが難しかった。欧州と米国では新型肺炎3次拡大傾向が大きくなり、地域ごとに再封鎖の動きが起きている。

物流も大きな問題だ。防疫措置として貿易港で処理する港湾物流速度が遅くなり運送費は上昇した。世界大豆輸出1位国であるブラジルは新型肺炎の拡大で一時港が運営に支障をきたして物流が円滑に進まないこともあった。物流費の引き上げにより販路が崩れた事例もある。4~5月ベルギーのジャガイモ農家の一部はマージンが少ないという理由で倉庫に積もったジャガイモの販売をあきらめた。ブルームバーグ通信は「食糧物流網が崩れたせいで世界の片方では食糧が腐っていく一方で、片方は飢えやすい状況になっている」と指摘した。

穀類価格上昇の勢いはしばらく続くものとみられる。気候変動とコロナ禍が短期間で解決されることができないからだ。JPモルガン商品戦略家のトレーシー・エラン氏はウォール・ストリート・ジャーナルに「最近農産物価格の上昇にベッティングした投資家が類を見ないほど多くなった」として「上昇場がはるかに長い間続く可能性がある」と話した。