韓経:日本・欧州製を使用していた水力発電の核心部品…国産化に成功=韓国

  • 2020年10月28日

韓国水資源公社関係者が今年6月、100%国産化開発に成功した50メガワット級水車ランナーの実証のために水資源公社陜川(ハプチョン)ダム支社の陜川水力発電所にランナーを設置している。[写真 韓国水資源公社]

韓国環境部傘下の韓国水資源公社は、50メガワット級規模の水力発電設備の核心部品である水車の「ランナー(Runner、羽根車)」を100%国産技術で開発することに成功した。

27日、水資源公社によると、今回のランナー国産化開発は2015年から今年まで5年4カ月間にわたり行われた。韓国エネルギー技術評価院の「エネルギー技術開発事業」の一環だ。計80億6100万ウォン(約7億4600万円)の研究費が投じられた。

ランナーは水の位置エネルギーを機械的回転エネルギーに変換させる部品だ。高所から低所に流れる水が水車のランナーを回転させるときに発生する回転エネルギーで発電機を稼動して電気を生産する。

事業主管機関である水資源公社は設計検証および品質管理を担当した。韓国機械研究院がランナーの設計を、(株)クムソンE&Cが模擬実験用の水車製作をそれぞれ担当した。模擬実験は水資源公社水車性能試験センターで実施された。EK重工業が実物ランナーの製作と設置を手掛けた。

特に模型水車試験設備は韓国、ドイツ、日本など9カ国だけが保有している。水資源公社は海外の半分水準である試験費用で国内の水力強小企業育成を支援している。模擬試験を行わないで実物水車を製作すると、設計検証が難しく、最終水車効率を低下させる。

今回開発された50メガワット級水車ランナーは設計から製造および実験まですべての過程を国産化した。50メガワット級水車ランナーを国産化したのは国内最初となる。関連設備で国内最大容量だ。50メガワット級水力発電設備は約2400世帯が1年間使用可能な年間約7.5万メガワット毎時の電気を生産することができる。

また、水車効率が94.7%に達する。従来の外国製設備に比べて高い世界最高水準だ。これに伴う発電量の増加は、年間533.3二酸化炭素トン(tCO2)の温室効果ガスを削減する効果が得られると推算されている。

現在国内で使われている中規模(25~60メガワット)級水力発電用水車はほとんどが1970~1990年代に設置された日本または欧州企業の製品だ。今回国産化されたランナーは関連設備の交換時に外国製設備との競争で性能や価格、設置の側面で優位を占めるものとみられる。

今回の水車ランナーの性能を実証した水資源公社陜川(ハプチョン)ダム支社の陜川水力発電所の場合、1989年の竣工以降、30年以上運営してきた老朽設備を国産設備に交換し、導入費用およそ28億ウォンを節減した。

海外水力発電市場の進出とこれに伴う雇用創出も期待できるというのが水資源公社側の説明だ。今後、100メガワット級水車の開発も計画している。国際水力協会(IHA,International Hydropower Association)は2050年までに世界に約850ギガワットの水力発電容量が追加設置されると展望している。これは国内水力発電容量(6728メガワット)の320倍規模だ。

水資源公社は2030年までに事業費6428億ウォンを投じて水力発電所10基の老朽設備を順次交換する計画だ。

パク・ジェヒョン水資源公社社長は「今回のランナー国産化は民間企業と公共部門が5年以上協力して成し遂げた成果」とし「クリーンエネルギーである水力発電の対外依存度を大きく低下させ、エネルギー安保に寄与できることになった」とした。続いて「海外水力発電市場でも優位を占められるように最善を尽くす」と付け加えた。