韓経:すでに4年…日米も参入する中国ゲーム市場、なぜ韓国だけ妨げるのか

  • 2020年10月19日

中国政府が最近外国製ゲームを対象に版号(ゲームサービス許可権)を発行したが、今回も韓国製ゲームはひとつも受けられなかったことがわかった。これに対し日本だけでなく貿易対立が深まっている米国製ゲームも多く含まれた。韓国製ゲームの中国市場進出が困難になる間に中国製ゲームは韓国で急速に影響力を広げる様相を見せている。

◇日本12件、米国5件…韓国は「ゼロ」

韓国コンテンツ振興院が18日に発表した「グローバルゲーム産業トレンド9・10月号」によると、中国政府は8月に外国製ゲーム28件に版号を発行した。3月の27件を加えると今年は55件の外国製ゲームが版号を受けた。中国政府は2018年から内外のゲームに対する版号規制を強化した。中国は2016年に高高度防衛ミサイル(THAAD)配備にともなう報復として2017年3月から韓国製ゲームには1件も版号を出していない。

今回の版号発行では日本製ゲームが12件で最も多く、米国が5件、欧州が9件、東南アジアが2件だった。日本は昨年も63件のゲームが版号を受けた。報告書は「日本と中国のゲーム市場の性向が似てきているトレンドが作用した。いわゆる『オタク文化』と呼ばれる漫画、アニメーション風ビジュアルの美形キャラクター中心のゲームが両国で大きな割合を占めている」と分析した。実際に『ワンピース』『ワンパンマン』『ブリーチ』などの漫画・アニメーション知的財産権(IP)基盤のゲームが版号を受けたゲームの大多数を占めた。

米国は中国との貿易紛争による対立が深まる渦中にも版号を受けた。報告書は現地パブリッシャー(ゲーム流通会社)との協力をその理由に挙げた。『コール・オブ・デューティ・モバイル』の開発会社であるアクティビジョンは中国テンセントと開発段階から協力し、『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』もやはりワーナーブラザーズが中国ネットイースと協業して開発した。パブリッシャーとの緊密な協力を通じて完全な米国製作品ではなく、中国の現地ゲームと見ることができる名分を提供したという説明だ。報告書は「ゲームの内容と政治的利害関係より、中国ゲーム市場に利益になるかが版号発行基準とみられる」と分析した。

◇韓国のアプリ市場、売り上げ20位以内の7件が中国製ゲーム

中国政府が韓国製新規ゲームの発売を妨げている間に韓国市場で中国製ゲームの攻勢は強まっている。18日基準でグーグルプレイストア売り上げ上位20件のゲームのうち、『奇跡の剣』『原神』『ライズ・オブ・キングダム』『AFKアリーナ』『スターリーテイル』『イリュージョンコネクト』『グランド三国志』の7件が中国製ゲームだった。中国製モバイルゲームは韓国製ゲームに比べて完成度が落ちるという評価を受けていたがこの数年で急速に成長した。先月発売された中国開発会社ミホヨのロールプレイングゲーム『原神』は1週間で世界市場で売り上げ上位に名を上げた。

中国製ゲームが韓国で上げた売り上げも増加している。中国視聴覚デジタル出版協会ゲーム委員会(GPC)によると、昨年の中国ゲーム産業の海外売り上げは前年比21%増の115億9000万ドルに達した。国別の輸出割合を見ると韓国は14.3%だ。米国の30.9%、日本の22.4%に次いで3番目に大きい輸出市場だ。

これに対し韓国製ゲームの対中輸出は減少傾向だ。韓国コンテンツ振興院は中国、台湾、香港の中華圏向け輸出が2017年の35億8340万ドルから2018年には32億1384万ドルに減ったと集計した。業界ではこうした減少傾向が続いていると分析した。

ゲーム業界では習近平中国国家主席の訪韓が版号発行再開の契機になるとみている。関係者は「来月開かれる予定だった第1回韓日中eスポーツ大会が解決の糸口になると期待したが、新型コロナウイルスで失敗に終わった。政府レベルで議論がなされてこそ中国進出問題も解決するだろう」と説明した。