韓経:「現代車が水素時代に市場を主導…燃料電池乗用車も競争力確保する」

  • 2020年10月7日

現代自動車燃料電池事業部のキム・セフン専務

「100年間続いた石油の時代には我々が先進国に従った。しかし近づく水素時代には韓国が市場を主導するだろう」。

現代自動車で燃料電池事業部を率いるキム・セフン専務は6日、「コリア・インベストメント・フェスティバル(KIF)2020」で燃料電池自動車は避けられない流れだと強調し、このように述べた。

キム専務は「今年から水素時代が本当にくるのかという質問は意味がなくなった」とし「ドイツ、フランスに続いて数日前には中国が水素政策を発表し、水素市場に本格的に参入したのは、水素時代が訪れたことを表す象徴的な場面」と説明した。

環境規制が強化されるにつれ内燃機関が退場し始め、水素を中心にしたエコカーがその穴を埋めるしかないというのが、キム専務の主張だ。キム専務は「気候変動問題は特異点を越えてしまえば取り返しがつかないため新型コロナよりも脅威」とし「これに対処するため欧州は二酸化炭素排出規制を強化していて、石油に代わる新しいエネルギー源の活用は選択でなく必須になっている」と説明した。

電気自動車と燃料電池車の関係についてキム専務は「ともに必要」と語った。韓国のように山が多い地形では再生可能エネルギーを作るのに相対的に不利であり、エネルギー源を輸入しなければならず、生産が容易な水素が唯一の代案というのがキム専務の考えだ。

キム専務は現代車が水素分野でグローバル市場をリードできると強調した。現代車は2030年までに7兆6000億ウォン(約6900億円)を投資することにした。燃料電池車の部品の大半もすでに国産化に成功している。今年1万1000台水準の燃料電池車の生産台数は2030年には50万台まで増えると見込まれている。

キム専務は燃料電池車が現在の商用車中心から乗用車まで拡大すると予想している。乗用車の大きさでは現在のところ電気自動車よりも燃料電池自動車が構造的に価格が高くなるしかないという点を認めた。にもかかわらず燃料電池車の大量生産時代が訪れれば乗用車も価格競争力を確保するとみている。

キム専務は水素エネルギーが自動車だけにとどまらないという見方を示した。船舶や列車だけでなく都心航空運送手段(UAM)などにも水素エネルギーが使用されると予想している。キム専務は「マイクロソフトが最近、非常発電に水素電池を使用すると発表し、テスラがスーパーキャパシタを生産するマクスウェルを買収したのも、結局はバッテリーから水素燃料電池につながる生態系を築くという計画の一部」と強調した。