韓経:「サムスンのホーム市場」を狙うアップル…初の5Gフォンを韓国で先に出す理由

  • 2020年10月2日

アップルが今月公開する「iPhone12」第1次発売国に韓国が含まれる可能性が高まっている。iPhone12シリーズはアップルの初の第5世代通信(5G)スマートフォンで、5Gサービスが世界で最初に商用化された韓国で機先を制する狙いがあると解釈される。

関連業界によると、アップルは13日に公開するiPhone12シリーズの第1次発売国に韓国を含めたという。これまでアップルがiPhoneの第1次発売国に韓国を含めたことはなかった。このため10月末に韓国でもiPhone12シリーズの事前予約が始まる可能性が高い。韓国国内の消費者は例年より2カ月ほど早くiPhoneの新製品を購入できるということだ。

台湾IT専門メディアのデジタルタイムスは「それほどアップルが5Gスマートフォン市場を重視している」とし「サムスン電子が主導する5Gフォン市場で、年内に攻撃的にシェアを拡大すると予想される」と伝えた。

今回のiPhone12シリーズは▼5.4インチiPhone12mini▼6.1インチiPhone12▼6.1インチiPhone12Pro▼6.7インチiPhone12ProMaxの4つのモデルで発売される予定だ。5.4インチminiモデルを除いた残りの製品はすべて5G対応とみられる。

アップルが韓国を初めて第1次発売国に含めた理由は、5Gインフラが最も整備された国に挙げられるだけに需要が多いという分析のためだ。

世界移動体通信事業者団体(GSMA)によると、1-3月期基準で主要国の5G普及率は▼韓国9.67%▼オーストラリア1.3%▼中国0.69%▼米国0.63%▼英国0.56%--と、韓国が圧倒的1位。5G加入者数も7月末基準で785万人と、中国に次いで世界2番目に多い。

アップルは今回、一部のモデルに24ギガヘルツ(GHz)以上の高周波数帯域「ミリメートル波(mmWave)」まで対応する新製品を発表し、他社との差別化も図ると予想される。5G移動通信は6GHz以下の低周波数帯域だけでなく高周波数のミリメートル波帯域に対応する。5G移動通信が最大速度の20Gbpsに到達するためにはミリメートル波帯域に対応しなければならない。

5Gスマートフォン市場はまだ初期段階だが、機器メーカーは自社の命運をかけるほど重要な市場と見なしている。スマートフォンの利用トレンドが動画・ゲームなど高仕様中心に変化しているからだ。

5Gフォン市場でアップルが緊張している理由はサムスン電子の動きが攻撃的であるからだ。市場調査会社ガートナーによると、昨年基準でサムスン電子が世界5Gフォン市場で43%のシェアを確保し、圧倒的1位だった。次いでファーウェイ(華為技術、34%)、LGエレクトロニクス(10%)、Vivo(5%)などの順だ。サムスン電子は昨年、「アップルのホーム」米国5Gフォン市場でシェア74%だった。