韓経:「政府が感染者数調節」陰謀説まで…韓国防疫当局「とんでもない」

  • 2020年8月20日

韓国の新型コロナウイルス(新型肺炎)感染者数が突然拡大傾向に転じ、各種陰謀説が出始めている。一部では政治的に守勢に追い込まれた政府が新型コロナ感染者数を調節しているという指摘まで出てきた。これについて防疫当局は感染者数を操作するのは不可能だと強調した。

中央防疫対策本部の権ジュン郁(クォン・ジュンウク)副本部長は19日、定例記者会見を通じて「防疫当局の検査結果は操作不可能で、誰かを差別できない」とし「診断検査の信頼を損なう偽りの情報を作り、検査をわざと遅らせたり隔離離脱したりする行為は国民全員の安全を脅かす無責任な行動」と語った。

防疫当局がこのような立場を明らかにしたのはサラン(愛)第一教会の信徒などを中心に、新型コロナ検査に関する各種うわさが広がっているためだ。「城北区(ソンブクク)保健所で検査を受ければ無条件で陽性が出てくるので検査を受けないように。もし受けるとしても民間病院で受けたほうがいい」というのが代表的なものだ。

これについて防疫当局は不可能な主張だと一蹴した。城北区保健所の検査で陽性が出てきた患者が医療機関で治療を受ける途中で陰性に変わったことが誤解を生んだとみている。中央防疫対策本部診断分析総括チーム長のイ・サンウォン氏は「今月14日に陽性判定を受けて医療機関に入院した後、16日に陰性に変わったケース」としながら「回復期だったりウイルス検出量が少ない人は2~3日で陰性に変わる事例がある」とした。新型コロナ患者の臨床的特徴を示したという説明だ。

防疫当局は特定の検査者の検体を故意に汚染させたり感染者数を意図的に増やすこともありえないと説明した。イ・サンウォン氏は「診断検査の結果に対する操作は可能でなく、そうする理由もない」とし「全国600カ所余りの選別診療所が運営されているが、このうち相当数は民間医療機関」と話した。医者が良心に従って患者を診療しているので患者数を操作することはできないということだ。

選別診療所で検体を採取する医療スタッフと、採取した検体を分析する医療スタッフは同じではない。機械を通した検査のすべての過程はRT-PCR機器にリアルタイムで記録される。検査結果を操作できない理由だ。

一部では15日光化門(クァンファムン)集会が終わった後、潜伏期が過ぎていないのに感染者が出てきたという主張も登場した。これは平均潜伏期に対する誤った理解による誤解だ。新型コロナの平均潜伏期は5日ほどだが、接触したすぐ翌日から14日以降まで症状が現れる可能性がある。選別検査の特性上、無症状状態で感染が確認された人も比較的多い。