韓経:数カ月にわたり交渉が膠着状態…アシアナ買収も白紙に?

  • 2020年7月24日

チェジュ航空のイースター航空買収合併(M&A)が最終的に不発になると、膠着状態のHDC現代産業開発のアシアナ航空買収まで「ノーディール」で終わるのではないかとの懸念が強まっている。アシアナ航空の買収まで白紙化すれば航空業界の再編に支障が出ることはもちろん、大規模な人材構造調整が避けられない見通しだ。

23日、投資銀行(IB)業界や債権団などによると、HDC現代産業開発のアシアナ航空買収交渉は、買収価格をめぐる異見などで、事実上、破棄手順を踏んでいる。HDC現代産業開発は海外企業結合審査など買収契約書で議論された主要前提条件が整ったにもかかわらず、まだ債権団に買収有無に関連する公式的な立場を出していない。HDC現代産業開発関係者は「買収状況の再点検を要請した後、本格的な再協議を始めなかった」とし「ただし、契約当事者同士、対話は継続している」と話した。

HDC現代産業開発は未来アセット金融グループとコンソーシアムを構成して昨年12月に錦湖(クムホ)産業、産業銀行と2兆4999億ウォン(現レートで約2222億円)でアシアナ航空を買収することで契約を交わした。だが今年に入って航空業界が新型コロナウイルス(新型肺炎)事態の直撃を受けると状況が急変した。

HDC現代産業開発は「予想できない重大な変数が発生した」とし、アシアナ航空の買収を原点から見直すという立場だ。事実上、売却代金を引き下げてほしいということだ。アシアナ航空の今年1-3月期末基準の負債比率は6280%で、昨年4-6月期末に対して1万6126%急増したことから価値が損なわれたと主張する。

債権団は受け入れることができないとして対抗している。交渉は膠着状態だ。先月末、HDCグループの鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長と産業銀行の李東傑(イ・ドンゴル)会長が電撃的に会ったりもしたが具体的な進展はなかったという。

業界ではチェジュ航空がイースター航空の買収を今日明日と引き伸ばした末に契約を破棄したことと同じように、HDC現代産業開発も結局アシアナ航空の買収を断念することが予想される。こうなれば産業銀行はエアプサン・エアソウルなどを分離売却する手順を踏む可能性が高い。

アシアナ航空の場合、新型コロナで業界の状況が厳しいことから、直ちに再売却を推進するのではなく、構造調整などを通して規模を小さくし、市場に再び出すだろうという見通しもある。アシアナ航空の買収が「ノーディール」で終わればHDC現代産業開発が事前に出した契約金2500億ウォンをめぐり訴訟戦につながっていくことが予想される。