韓経:米「ファーウェイ規制」2カ月…台湾半導体だけ笑った

  • 2020年7月20日

5月15日の米国政府の規制により中国ファーウェイの注文通りに半導体を生産することが禁止された。ファーウェイの売り上げの割合が大きい世界1位のファウンドリー(半導体受託生産)企業台湾TSMCが揺れるだろうという見通しが多かった。TSMCと競合するサムスン電子の反射利益に対する期待も大きかった。

2カ月が過ぎた現在の雰囲気は予測とは正反対だ。ファーウェイ制裁後に台湾の半導体企業の存在感だけ高まったという評価が出ている。サムスン電子の危機感は大きくなっている。中国政府がSMICなど自国企業を集中支援し、サンドイッチ状態になりかねないという懸念のためだ。

◇ファーウェイなくてもTSMCの利益79%急増

19日の関連業界によると、台湾TSMCは4-6月期に売り上げ103億8500万ドル、営業利益43億8200万ドルを記録した。前年同期比で売り上げは34.1%、営業利益は78.6%急増した。米国の制裁によりTSMCの業績が急落するだろうという見通しを覆したのだ。

TSMCは米国企業らとさらに密接な関係を構築するのに注力した。TSMCの4-6月期利益が急増した背景だ。アップルが次世代iPhone用アプリケーションプロセッサ(AP)「A14」の生産をTSMCの5ナノプロセスに集めたのが代表事例だ。

TSMCはファーウェイにはこれ以上未練を持たずにいる。TSMCは最近「ファーウェイとの取引関係を切った」と公式発表した。ブルームバーグは17日、TSMCに集中的にスポットを当て、「ファーウェイ制裁を乗り越えだれが『真の王者』なのかを見せた」と評価した。

台湾に本社を置くファブレス(半導体設計専門業者)のメディアテックもファーウェイ制裁の反射利益をしっかりと得ている。市場調査会社ストラテジーアナリティクスによると、メディアテックのスマートフォン用APのシェアは1-3月期基準20%で、クアルコムの40%に次いで世界2位だ。

ファーウェイは子会社のハイシリコンが開発しTSMCが生産したAPをスマートフォンに主に使ってきた。TSMCとの関係が切られ代案として求めたのがメディアテックのAPだ。米国政府はファーウェイとTSMC間の取引は規制したが、メディアテックのような第3の企業の製品をファーウェイが調達して使うことは止めなかった。メディアテックの売り上げは増加傾向だ。5月に217億台湾ドルだった売り上げが先月には252億台湾ドルと16.0%急増した。台湾メディアのデジタイムズは最近「ファーウェイの発注のおかげでメディアテックの今年の製品出荷量は300%増える可能性がある」と伝えた。

◇危機感大きくなるサムスン電子

サムスン電子はファーウェイ制裁の反射利益を享受するどころか超緊張状態だ。米中の一方に偏らないため「中立」を維持しているという話もある。ファーウェイがメディアテックに先立ちサムスン電子にAPを供給してほしいと要請したが難色を示したという外信報道が出ているほどだ。

こうした対応戦略のためサムスン電子は反射利益を得られていないという。サムスン電子システム半導体(メモリー半導体を除いた事業)の4-6月期売り上げコンセンサス(証券会社推定値平均)は4兆325億ウォンで1-3月期の4兆3562億ウォンより7.4%少ない。最近中国政府がSMICなど自国の半導体企業に数兆ウォン単位の資金を投じるなど支援を強化しておりサムスン電子の危機感が大きくなっているという話も出ている。