韓経:日本「デジタル円」の発行検討

  • 2020年7月16日

日本が中央銀行のデジタル通貨(CBDC)発行を政府の経済政策に正式に盛り込む。3大基軸通貨である円の地位を中国のデジタル人民元に奪われかねないという危機感のためだ。

日本経済新聞は15日、日本政府が下半期の経済財政運用基本方針に「各国と連携しつつ検討する」と明記する計画だと報道した。日本銀行は1月から国際決済銀行(BIS)と5カ国中央銀行とCBDCを共同で研究したが「発行する計画はない」という立場を維持してきた。

CBDCを経済財政運用基本方針に盛り込むことでCBDCに消極的だった日本政府の立場も変わることになったと同紙は分析した。CBDCの発行の有無は日本銀行でなく日本政府が決める。

日本政府がCBDC発行を積極的に検討することにしたのは中国を牽制するためだ。中国人民銀行はドル中心の国際金融秩序を再編するという目標を立て2014年からデジタル通貨研究を始めた。2022年の北京冬季五輪でデジタル通貨を全面活用するという目標の下、一部大都市ですでに試験発行に出ている。

日本が警戒するシナリオはデジタル人民元の浮上により3大基軸通貨のうちシェアが最も低い円の地位が急落するケースだ。BISによると2019年末現在、国際通貨取引でドルが含まれた取引は全体の88%だった。ユーロは32%と円は17%だった。人民元は4%で8位にとどまったが、世界2位の経済力と米国に匹敵するITが結合すれば話が変わるというのが日本の懸念だ。日本政府は特に中国を中心とした経済圏構想である「一帯一路」によりアジア・アフリカ地域でデジタル人民元が広がる可能性に相当な危機感を感じているという。

中央銀行が実物でない電子的形態で発行する通貨であるCBDCは世界の中央銀行の80%が研究すると推定される。韓国銀行も来年から試験運営に出る計画だ。