韓経:1000兆ウォン供給された中国証券市場…「昇り竜」に乗るべきか

  • 2020年7月14日

この1年ほどの間、世界の証券市場の主人公は「FAANG」(フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)だった。これらをはじめとする米国ハイテク株は成長の象徴だった。韓国の投資家の関心も米国に傾いた。ファンド投資も直接投資も同じだった。この期間に中国市場は相対的に照明を浴びられなかった。昨年中国の代表指数である上海総合指数が22%上がり米ダウ指数と似た上昇率を記録したが、今年の中国証券市場を最も有望な投資先に挙げる専門家は少なかった。だが状況は変わっている。中国株価指数が急上昇して、中国ファンドの収益率は明らかに回復している。短期的な見通しも明るいと専門家らは話す。韓国の投資家の中国ファンド投資額は5兆ウォンを超える。

◇中国ファンドの収益率急騰

中国ファンドの収益率は上昇曲線を描いている。先月末から上海証券市場が連日急騰しファンド収益率の回復を牽引している。上海総合指数は先月以降20.72%上がった。ファンド評価会社Fnガイドによると中国株に投資する韓国のファンド175件は今年に入り平均20.86%の収益率を記録した。米国株式型ファンドは同じ期間に6.76%上昇するのにとどまった。

中国ファンドのうち設定額基準2位(2365億ウォン)の「未来アセットチャイナソロモンファンド」は3カ月間で35.8%の収益を出した。この3年の収益率も73.7%に達する。このファンドは香港に上場されたテンセント(ポートフォリオの9.86%)とアリババ(9.22%)のほか、中国本土からは平安保険(4.0%)と工商銀行(2.83%)などを含んでいる。設定額が多い7つのファンドだけみても3カ月収益率は23~35%と高い方だった。

◇2015年のつらい記憶

こうした高い収益率にも投資家の間で中国ファンドが話題にならない理由は、過去のつらい経験のためだ。ある資産運用会社のマーケティング担当者は「2015年と2016年に中国証券市場急落を経験した投資家は中国証券市場には保守的で、連日最高値を更新する米国証券市場にもっと多くの関心を寄せている」と話した。中国の代表指数のひとつである上海指数は2015年6月に5170でピークに達した後、2カ月後の同年8月には2964まで急落した。中国ファンドの収益率もともに急落した。6カ月後には2100台まで急落した。

だが最近の雰囲気が変わっている。専門家らは新型コロナウイルスの震源地である中国が景気萎縮から最も速く抜け出し、中国ファンドに関心を持つ投資家が増加していると伝えた。国際通貨基金は先月発表した「2020年世界経済見通し」で、中国が主要国のうち唯一今年の国内総生産(GDP)が増えると予想した。

◇「中国はもっと上がる」ベッティング多い

実体物指標が回復し中国政府が供給した流動性が証券市場に流れ込んでいると分析される。SK証券によると、中国人民銀行が新型コロナウイルス流行後に供給した流動性は1000兆ウォン台に達すると推定される。中国国営メディアも連日証券市場に光を当て投資熱気に火を付けている。

投資家は悩みに陥った。新たに中国市場に進入すべきなのか、中国ファンドを持っているならいつ売るべきかなどだ。専門家らは中国証券市場に対し概ね肯定的だ。SK証券のパク・ギヒョン研究員は「米国など主要国の経済は中国に比べ回復が遅い。この数カ月で米ナスダック指数が最高値を更新したように中国証券市場も一歩遅れて流動性市場に進入したと見れば良い」と説明した。もっと上がるかもしれないという話だ。少なくとも10-12月期までは中国証券市場の魅力は変わらないという評価だ。ハナ金融投資のキム・ギョンファン研究員は「中国の流動性供給量に比べA株の時価総額の割合は2015年以降で最も低い17.9%水準。バブルとみるには難しい状態」と評価した。ハナ金融投資によると上海総合指数の株価収益割合(PER)は14.3倍で、2015年のピーク当時の20.3倍を大きく下回る。

もちろん16日の発表を控えた4-6月期の経済成長率は短期的な調整要因になり得る。中国は1-3月期にマイナス6.8%の成長率を見せた。市場は4-6月期に中国が1.5%台の成長率を記録したと期待している。実際の指標がこれより失望的に出たり、前年比マイナス成長を継続すれば市場に衝撃を与えかねないという警告だ。