韓経:企業価値が逆転…トヨタ-テスラ「10年愛憎史」

  • 2020年7月14日

トヨタは2010年5月、電気自動車を共同開発するため5000万ドルを新興ベンチャー企業のテスラに出資した。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が「尊敬するトヨタと提携した歴史的な日」と述べるほど、当時の両社の位置は天と地の差だった。

テスラはその資金でトヨタのカリフォルニア州フリーモント工場の敷地と建物を取得した。テスラの最初の生産工場だった。トヨタが資金を支援して建設されたフリーモント工場は10年後の今年7月1日、テスラ(時価総額2075億ドル)がトヨタ(2025億ドル)を抜いて世界自動車企業1位になる基盤となった。この工場でテスラの最初の量産車モデルSが生産され、モデルSの成功が低価格型モデルのモデル3の量産と中国上海での大規模工場建設につながった。自動車生産を始めたテスラがフリーモント工場を運営するために迎えた役員もトヨタ出身者だった。

トヨタはテスラを活用するのに失敗した。2012年にテスラと共同開発した電気自動車モデルのRAV4 EVは販売が振るわず、トヨタは2014年にテスラ株を売り始め、2017年に関係を完全に整理した。

開発哲学が完全に異なるマスクCEOはその後、トヨタが心血を注いで開発した燃料電池(フューエル・セル)自動車を「フール(fool、馬鹿)セル」と呼ぶなど感情を隠さなかった。電気自動車市場で苦戦したトヨタの幹部もテスラと再び提携する可能性について「そこ(テスラ)だけはない」という反応を見せた。

テスラの成長に土台を用意したトヨタが10年ぶりに追撃者の立場になった決定的な理由はソフトウェア戦略の差だと、日本経済新聞は13日分析した。ソフトウェアが自動車の付加価値を決める時代に入ってもトヨタは依然としてハードウェアに固執した。スマートフォンが自動車ナビゲーション市場の主導権を掌握したが、自動車一体型ナビゲーションを守ったのが代表的な例だ。

早くから遠隔アップデート機能を備えたナビゲーションを出してソフトウェアを重視したテスラとは対照的だった。テスラは最近、自動車価格を引き下げ、80%水準の米国電気自動車市場シェアをさらに高める計画だ。この日、テスラは発売から4カ月経過した中型SUVのモデルYの価格を5万2990ドルから4万9900ドルへと3000ドル引き下げた。5月にも主要モデルを2000-5000ドルほど値下げした。