韓経:ポスコ営業利益急減…鉄鋼暗黒期に優良子会社で耐え抜くか

  • 2020年7月9日

ポスコ技術者が高炉作業をしている。[写真 ポスコ]

ポスコが4-6月期に自動車や造船など前方産業の不振から過去最悪の業績を予告している。業界では史上初の赤字の可能性も取り上げられている。ポスコインターナショナル、ポスコケミカル、ポスコエネルギーなど優良子会社の「奮戦」が支えになったとの分析も出ている。

◇4-6月期過去最悪業績予告

8日の鉄鋼業界と金融情報会社Fnガイドによると、連結基準でポスコの4-6月期営業利益推定値は2212億ウォンだ。連結業績を集計し始めた2010年以降で最悪の業績を記録したと推定される。

子会社の業績が反映されない単体業績はさらに深刻だ。サムスン証券とハナ金融投資などはポスコが2000年から四半期業績を公示して以来、初めて四半期赤字を出したとみている。ポスコ関係者は「内部費用統制をしなければ赤字が避けられない状況」と話した。

ポスコは今年に入り新型コロナウイルスによる鉄鋼需要減少と原材料価格上昇で二重苦を体験している。自動車や造船など前方産業需要の回復が進まない状況で鉄鉱石価格は例年より30~40%高い1トン当たり100ドル台まで上昇した。会社の収益を左右するスプレッド(製品と原材料価格差)が大きく悪化し、コスト削減に出たが力不足だ。これを挽回するためポスコは鉄鋼価格引き上げを推進しているが自動車と造船業界は「自分のことで精一杯」として反発しておりこれすらも容易ではない。

下半期の見通しも悲観的だ。ポスコが2008年の金融危機以降で初めての減産に入りベルトをきつく締めているが、宝山鋼鉄など中国の鉄鋼メーカーはむしろ生産量を増やし「チキンゲーム」に出た。6月の中国の粗鋼生産量が過去最大を記録し韓国国内に押し寄せる値段が安い中国製品との競争を悩まなければならない状況だ。

◇ガス田・二次電池素材で挽回

ポスコグループは鉄鋼以外の事業に突破口を求めている。「本業」である鉄鋼部門の営業利益寄与度もやはり毎年減っている。2016年までポスコの全連結業績で同社の鉄鋼事業が占める割合は90%を超えた。だが昨年4-6月期には66%まで下がり、今年4-6月期には30%台半ばにとどまったと推定される。鉄鋼より別の事業で稼いだ金額が多くなったという話だ。ポスコの崔正友(チェ・ジョンウ)会長も鉄鋼以外の事業拡大を通じたポートフォリオ多角化を推進している。

ポスコグループの「孝行息子」にはポスコインターナショナルが挙げられる。過去の大宇インターナショナル時代には貿易業に注力した会社だったが、2010年にポスコグループに買収されてから事業多角化で収益性を改善した。ミャンマーのガス田が収益源だ。昨年ミャンマーのガス田2カ所で年間最大量となる2162億立方メートルのガスを販売した。2月に新たなガス田の発見に成功し業績への期待はさらに大きくなった。ポスコインターナショナルは4-6月期に営業利益1282億ウォンの堅調な業績を収めたと推定される。

ポスコケミカルは未来がさらに期待される優良子会社だ。この会社は電気自動車バッテリーの2大素材である正極材と負極材をともに生産する。電気自動車市場とともに爆発的な成長が予想される。最近積極的投資に出ており、4-6月期の営業利益は165億ウォンにとどまったと推定されるが、数年以内にポスコの収益源になるとの見通しが出ている。ポスコケミカルは最近OCIと合弁会社を設立し半導体工程の核心素材である高純度過酸化水素も生産することにした。

ポスコエネルギーは昨年9月にポスコから買収した光陽(クァンヤン)液化天然ガス(LNG)ターミナルを基盤に今年から本格的な事業拡大に出た。LNGターミナルを活用したタンク賃貸とともに連係事業も強化する考えだ。ポスコエネルギー関係者は「ターミナル追加増設など内外でガスインフラ事業を拡大する計画」と話した。

1-3月期のポスコの連結営業利益7053億ウォンのうちこれら子会社の寄与分は2472億ウォンで35%を占めた。