韓経:韓国、外貨準備高4000億ドル超えるのに…外平債また発行

  • 2020年6月25日

韓国政府が今年も大規模な外国為替平衡基金債券(外平債)発行を推進する。これに伴い、外平債発行残高はこの13年で最大に増える見通しだ。市場では政府の頻繁な外平債発行が民間企業の海外債券発行環境を悪化させかねないという指摘が出ている。

23日の投資銀行業界によると、企画財政部は7-9月期に15億ドル規模の外平債を発行する計画だ。最近内外の証券会社にこうした計画を盛り込んだ入札提案要請書(RFP)を発送し発行準備を始めた。外平債は政府が為替相場の安定を目的に運用する外国為替平衡基金の財源を調達するために発行する外貨建て債券だ。

現在韓国政府の外平債発行残高は約9兆8000億ウォンだ。計画通りに15億ドルを調達すれば発行残高は11兆6000億ウォンに増える。外平債発行残高が10兆ウォンを超えるのは2006年の14兆7000億ウォンから13年ぶりだ。政府がこの7年間に6回にわたり8兆2000億ウォン相当を発行した結果だ。

外平債発行残高が急増して利子負担はますます大きくなっている。現在の外平債の年間利子は約3000億ウォンだ。これに対し外平債を発行して作る外国為替平衡基金の運用収益率は下落すると予想される。政府が外国為替平衡基金の大部分を米国債など確定金利型安全資産に投資しているためだ。

資本市場では政府が昨年末に国会から15億ドルを限度に外平債の発行承認を受けた時から「名分のない外貨負債拡大」という批判が出ていた。今年は満期を迎える外平債がなく借り換えする必要もない。その上先月末基準で外貨準備高は4073億ドルに達する。外国為替確保と為替相場安定という草創期の外平債発行の意味ももう大きく薄くなったと評価される。

政府の外平債発行が民間企業の外貨調達に否定的影響を与えるという懸念も提起される。外平債発行時期に押されて最適な資金調達のタイミングを逃しかねないためだ。格付けが高い外平債が社債と投資需要確保競争を行う構図が繰り広げられることにある。ある証券会社の債券運用担当者は「大量の外平債が民間企業の債券需要を吸い込む『駆逐効果』が現れる可能性がある」と指摘した。

これに対して企画財政部関係者は「国会で外平債発行承認を受けた状態なので準備をしておく次元で主幹事証券会社選定手続きに入ったもの。いまのところ今年外平債を発行する計画はない」と話した。続けて「外貨建て債券市場で政府の外平債が占める割合は5%前後のため外平債による駆逐効果があるとみるのは難しい」と付け加えた。