韓経:「韓国国内の確認できない感染者10万人…新型コロナ終息は不可能」

  • 2020年6月22日

韓国で特別な症状が出ないまま新型コロナウイルスに感染し回復した患者が10万人を超えるという分析が出された。他の国で行われた抗体検査に基づいて把握した結果だ。無症状者はいつでも新型コロナウイルスを感染させかねないため、「終息」の代わりに「被害最小化」に防疫戦略を変えるべきと専門家らは指摘した。

新型感染症中央臨床委員会のオ・ミョンドン委員長(ソウル大学医学部感染内科教授)は21日にソウルの国立中央医療院で記者会見を行い、「韓国国内の新型コロナウイルス無症状感染者は把握された患者の10倍規模だろう」と話した。新型感染症中央臨床委は韓国の新型コロナウイルス患者を治療する医者らの代表団体だ。この日基準で韓国の新型コロナウイルス感染者は1万2421人だ。委員会の分析通りならば感染者に含まれていない無症状感染者は12万人を超えるという計算になる。

委員会は、日本、中国、米国、イタリアなど他の国の抗体検査結果に基づいてこうした分析を出した。スペインで4月27日に国民6万人を無作為に検査したところ、5%程度が新型コロナウイルス抗体を持っていた。人口4500万人のうち225万人がすでに感染して回復していた。確認された患者23万人の10倍に達する。オ委員長は「無症状感染者が10倍以上多いため、感染経路のわからない感染や『n次感染』が発生するのは当然だ」とした。彼は「防疫対策の最終目標は新型コロナウイルス終息ではなく流行と拡散速度を遅らせること。これを通じて韓国の医療システムが耐えられる水準で患者が発生するようにしなければならない」と強調した。

◇「病床近く飽和…患者選別入院させなければ」

韓国の新型コロナウイルス無症状感染者規模が実際より多いならば防疫当局の対応も変わらなければならない。症状がある感染者と接触者を探して隔離しても無症状患者がどこかでウイルスをまき散らしているならば新型コロナウイルスを完全に遮断するのは不可能なためだ。

新型感染症中央臨床委員会は入退院基準を変えなければならないと注文した。すべての感染者を入院させた後にリアルタイムPCR検査で陰性反応が出た人だけ退院させる現在の方式では病床がすぐ飽和状態に至るという理由からだ。1月20日から5カ月以上にわたり新型コロナウイルス対応体制を稼動した医療機関の疲労度を低くし、長期戦に備えなければならないという趣旨だ。

委員会が韓国国内55カ所の病院で診療を受けた新型コロナウイルス患者3060人を分析したところ、50歳未満の成人感染者のうち呼吸困難症状がなくて基礎疾患もなかった患者が酸素治療をしなければならないほど悪化した事例は0.1%にすぎなかった。高リスク群患者を別に分類するだけでも病床を最大59.3%確保できる。

抗体検査を通じ韓国に新型コロナウイルス感染者がどれだけになるのかも客観的に把握しなければならない。オ教授は「抗体検査は新型コロナウイルスの流行がどれだけ進んだのか判断する手段。抗体陽性率がわかれば状況によって適切な防疫対策を立てられる」とした。

新型コロナウイルスの判定に使うリアルタイムPCR検査は体内に残ったウイルスを覗いて見るものだ。新型コロナウイルスに感染した後に免疫力ができたがウイルスが消えた人は確認することはできない。これに対し抗体検査は新型コロナウイルス感染の痕跡を把握できる。韓国では標準検査法が用意されておらず導入されていない。