韓経:「資産・余暇時間は増えたが…」韓国、人生の満足度6年ぶりに下落

  • 2020年6月19日

「寂しい」と思う人が増えて韓国人5人中1人が社会的孤立感を感じていることが明らかになった。一方、人生に満足し、本人の仕事が価値のあることだと考える比率は落ちた。中央政府への信頼度は地方自治体だけでなく軍隊より低いことが分かった。

統計庁が18日発表した「2019韓国の社会指標」によると、昨年韓国人の中で「寂しい」と感じる割合は20.5%で、2018年(16.0%)より4.5ポイント高まった。同期間「誰も私をよく理解できない」と考える割合も11.3%から16.7%に上昇した。韓国行政研究院が昨年満19~69歳の人口8000人を対象に実施した「社会統合実態調査」の数値だ。

所得水準が低いほど男性(19.6%)より女性(21.5%)が社会的孤立感をさらに感じていることが分かった。年齢別では60代(25.1%)と40代(21.8%)で寂しいと感じる割合が高かった。30代(18.6%)と50代(18.8%)は平均より低かった。

寂しさを感じる人の割合は初めての調査時点である2013年(28.9%)から2018年(16.0%)まで減少し続け、昨年初めて増加傾向に転じた。人口10万人当たり自殺者数も2012年(28.1人)から落ちて2018年26.6人へと1年前より2.3人増えた。

人生の満足度も2013年から上昇し、6年ぶりに初めて下落した。昨年自身の人生に満足するという人の割合は全体の60.7%で2018年(63.7%)より低かった。人生の満足度は所得水準に比例し、女性(62.0%)が男性(59.5%)より高かった。

自身の仕事が価値のあることだと考える国民の割合も2018年67.9%から昨年63.9%に下落した。この割合も2013年以降上昇してきたが、昨年初めて落ちた。

だが、昨年世帯の資産は増えて勤労時間は減るなど肯定的な指標もかなりあった。1世帯当たり平均資産は1155万ウォン(約102万円、2.7%)増加した4億3191万ウォンだった。金融資産が1億570万ウォン、実物資産が3億2621万ウォンでそれぞれ2.2%、2.9%増えた。1世帯当たり平均借金は7910万ウォンで3.2%(242万ウォン)増加した。

昨年一週間当たり勤労者の平均勤労時間は賃金勤労者35.9時間、非賃金勤労者46.8時間で前年よりそれぞれ0.7時間、0.3時間減った。

伝貰(チョンセ、訳注:契約終了時に返還してもらう保証金を貸し手に2年契約で支払う制度)保証金・月貰(ウォルセ、訳注:毎月定額の家賃を支払う制度)が上昇して国民の所得支出で賃借料が占める割合は5年ぶりに大きくなった。全国民の対所得比賃貸料の割合は2014年以降下落して昨年16.1%と前年より0.6%ポイント上昇した。首都圏地域に限れば、この割合は2018年18.6%から20.0%に増加した。給料の中で5分の1を伝貰・月貰の保証金や賃貸料に使ったわけだ。

私教育費の負担は増加している。昨年生徒1人当たり月平均私教育費は32万1000ウォンで前年より3万ウォン増加した。小・中・高校生の私教育参加率も74.8%で、1年前より2%ポイント上昇した。

期待寿命は増えたが、痛い期間を除いた健康寿命は減った。2018年を基準に韓国人の期待寿命は82.7年で、2年前より0.3年増加した。同期間の健康寿命は64.9年から64.4年に減った。これで期待寿命と健康寿命の格差は2016年17.5年から2018年18.3年に増えた。

人口10万人当たり死亡者数はがんによる死亡が154.3人で最も多かった。心臓疾患(62.4人)、肺炎(45.4人)、脳血管疾患(44.7人)などが後に続いた。人口10万人当たり肺炎死亡者数は2010年14.9人から2018年45.4人に急増した。

2018年19歳以上成人の飲酒率(1カ月に1回以上飲酒した割合)は57.8%で、前年より1.4%ポイント落ちた。前年より男性の喫煙率(35.8%)と飲酒率(70.0%)はいずれも減少した一方、女性の喫煙率(6.5%)と飲酒率(45.7%)は増えた。

2018年を基準に13歳以上人口の中で「結婚後子どもが要らない」と考える人の割合は30.4%だった。出生率が下落して昨年総人口5171万人が2028年には5194万人で頂点になってから減少するものと予想されている。