【社説】こじれる韓米日同盟、外交までポピュリズムに振り回され

  • 2015年1月7日

政府の外交政策が絶え間なくこじれている。何よりも深刻なのは、外交さえポピュリズムに振り回されて中心を失ったような印象を与えているということだ。誰がなんと言っても韓国外交の基本の軸は韓日米同盟だ。これは北東アジアの歴史や現在韓国が置かれている地政学的な現実に照らしてみる時、否めない現実だ。ところで最近このような基本の軸が揺らいでいる。

対北朝鮮関係からしてそうだ。政府は昨年末、南北当局間会談を提案した。これに対し金正恩が新年の辞で首脳会談開催の可能性を示唆するなど南北間にはせっかくの対話ムードが造成されていた。だが米国はソニー・ピクチャーズハッキングを機に対北朝鮮の追加制裁を発表した。韓米両国の対北朝鮮政策が食い違いを見せたのだ。米国は先月から対北朝鮮制裁を準備しており、最近の南北間“氷解”ムードは全く考慮していなことが分かった。韓国側も米国との特別な調整なしに南北対話を提案したと思われる。

中国との関係も同じだ。現政権になって韓中関係はいつにもまして近くなった。韓中のFTA締結はその象徴的な結果だ。しかし韓国政府のこうした動きは中国牽制のために日本と共に環太平洋経済連携協定(TPP)を推進してきた米国としては当惑せざるをえない。米国が韓国のTPP早期合流を事実上断ったのは、こうした背景もあるとみなければならない。韓日関係は全く改善の兆しがないが、日米間では蜜月を継続中であることも負担だ。

もちろん重要な外交的決定をするのに必ずしも米国と事前調整をしなければならないわけではない。問題は、最近の一連の対外政策が、韓日米の共助はさておき原則のないポピュリズムに左右されているような姿を見せるというところにある。長年の同盟である日米よりも中国や北朝鮮との関係改善により重点を置いていることがそれだ。だが、ややもすると外交的に利用だけされて、北東アジアで韓国だけが孤立無援になるかも知れない。最近、国際情勢は急速に変化している。シェール革命で米国の地位が再び急浮上し、中国の成長の勢いは大きくそがれる様相だ。自主外交も良いが、もう少し洗練された外交が必要だ。わけもなく自ら足首をとるような愚かな選択をする必要はない。