韓経:金策に奔走する韓国GM、富平物流センター売却

  • 2020年6月5日

韓国GMとルノーサムスン自動車、双龍(サンヨン)自動車など韓国内の中堅完成車メーカー3社が生存のために資産売却に乗り出している。自動車生産および販売に必要な最小限の施設と敷地以外、売れるものはすべて売り払うという雰囲気だ。

4日、韓国自動車業界によると、韓国GMは最近労働組合に仁川(インチョン)富平にある物流センターの敷地を売却すると通知した。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡散で販売量が急減しながら資金圧迫が強まっている状況を打開するためだ。会社関係者は「不用資産を処分し、財務状態を改善する必要がある」とし「敷地売却を通じて確保した資金は設備投資などに活用する計画」と説明した。この敷地は9900平方メートル規模だ。売却すれば400億ウォン(約35億円)程を確保することができると予想される。

韓国GMは昌原(チャンウォン)物流センターと済州(チェジュ)部品センターも閉鎖することに決めた。最大限多くの資金を確保して組織効率性を高めるためだ。労組は反発している。物流センターと部品センターの統廃合が人材構造調整につながる可能性があるという憂慮のためだ。

双龍車は最近ソウル九老洞(クロドン)サービスセンターを1800億ウォンで売却した。双龍車はPIA資産運用と売却および3年賃借り契約を締結した。4月には釜山物流センターを263億ウォンで売却した。京畿道安城(キョンギド・アンソン)の人材開発院と忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)および忠清北道永同(チュンチョンブクド・ヨンドン)にある物流センターも売却する予定だ。双龍車関係者は「平沢(ピョンテク)生産工場など核心施設の他に売れる資産はすべて処分しなければならない状況」と話した。ルノーサムスンも一部支店とサービスセンターの売却を検討していると分かった。会社側は最近、労組との懇談会で「確定したわけではないがすべての可能性を念頭に置いて検討している」と説明した。

中堅完成車3社は史上最悪の危機に直面している。韓国GMは本社(米国ゼネラルモーターズ)の欧州市場撤退決定により輸出物量が急減した。最近では新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態で米国輸出が止まっている。ルノーサムスンは4月、日産ローグ(ROGUE)の受託生産契約終了以降、生産量が半減した。双龍車も新型コロナ拡大以降、輸出が急減した。

海外で困難を強いられている現代・起亜自動車が攻撃的な内需営業に出ながら、これら中堅3社の経営状況はさらに深刻化している。

韓国GMは2014年から6年連続営業損失を出している。今年黒字転換を目標に掲げたが、実現の可能性が低くなったという見方がある。双龍車は13四半期連続で赤字を記録している。今年1ー3月期は会計法人サムジョンKPMGから監査意見拒絶判定を受けた。流動負債が流動資産を5898億ウォン超過するなど継続企業として疑問が提起されるという理由だった。ルノーサムスンは今年赤字転換が有力だ。1-3月期にすでに赤字を出していたことが分かった。

自動車業界関係者は「海外の主要自動車市場が麻痺したことを受けて、すべてのグローバル自動車会社が困難を強いられているが、規模の小さな会社の事情はより一層深刻だ」とし「国内でも中堅3社は『今年の目標は生存』というほど状況が悪い」と話した。