韓経:現代車ジェネシス「品格の疾走」…韓国で月1万台販売、米国ではレクサス脅かす

  • 2020年5月25日

現代自動車のプレミアムブランド「ジェネシス」

現代自動車のプレミアムブランド「ジェネシス」が韓国国内市場で月間1万台販売を達成した。2015年11月に独立ブランドとしてスタートして以降、初めてだ。ジェネシス初のSUV「GV80」、フルチェンジモデルの大型セダン「G80」など新車が好調を牽引している。ジェネシスはGV80とG80を米国、カナダ、豪州など海外市場で販売し、グローバルプレミアムブランドに成長するという目標を掲げている。

◆納車まで6カ月待ち…収益性も高い

現代車によると、ジェネシスは4月に韓国で1万217台を販売した。過去最大だった2016年3月(6859台)を大きく上回った。月4000-5000台水準だったジェネシスの販売台数はGV80(2020年1月)とG80(3月)の販売が始まって急増した。新型コロナ事態にもかかわらず、4月の販売台数(1万217台)は前月(6208台)比で64.6%増加した。

ジェネシスはグリルおよびヘッドランプと側面・後面のランプに統一感を持たせる「2本のライン」など、メルセデスベンツやBMWのようなプレミアムブランドと比較しても遜色のないデザインで輸入車の消費者まで引き込んでいる。方向指示器をつけると自動で車線変更が可能な「高速道路走行補助II(HDA II)」機能と拡張現実ナビゲーションなど、これまで見られなかった先端便宜仕様を採用した点も人気の秘訣に挙げられる。

販売が始まった今年1月に347台売れたGV80は生産・販売に弾みがつき、4月の販売台数は10倍以上増えた4324台となった。G80も3月の617台から4月には4416台に販売が増えた。GV80、G80は累積契約台数がともに3万台を超える。注文から納車まで6カ月ほど待たなければいけない。価格が6000万ウォンを超えるSUVと高級セダンが中心のジェネシスの販売が増え、現代車の収益性も改善する見通しだ。GV80、G80の平均販売価格は現代車の主力モデルのソナタやグレンジャーより2000万-3000万ウォン高い。

ジェネシスは年内にGV80より小さい中型SUV「GV70」の新車とスポーツ中型セダン「G70」のマイナーチェンジモデルを出す。フラッグシップ大型セダンG90を除いたG70、G80、GV70、GV80が今年の新しいモデルだ。新車効果を前に出して今年の販売目標11万6000台達成にも青信号がついたという分析が出ている。

◆米SUV市場がカギ

ジェネシスのグローバルプレミアムブランドの定着は、高級車市場の激戦地の米国市場にかかっている。米国はピックアップトラックを含むSUVの販売比率が全体の70%にのぼる。今年下半期に現地発売を控えたGV80の成敗に関心が集まる理由だ。初期の反応は悪くない。GV80事前契約台数は4カ月間で1万台を超えた。BMW X5の今年1-3月期の販売台数(1万638台)とほぼ同じだ。

ジェネシスはGV80とG80の価格をベンツやBMWなどの競合車種より最高1万ドルほど低く設定し、攻撃的なマーケティングを予告した。GV80の価格は4万8900ドル(約520万円)から始まり、最高級モデルでも7万2375ドル。ベンツGLE450(5万4250-8万2720ドル)やBMW X5(5万8900-7万9695ドル)に比べ5000-1万ドル安い。

最近価格を公開したG80(4万7700-6万9074ドル)も最高価格を7万ドル(約8680万ウォン)以下に抑えた。競合車種のBMW540i(7万6580ドル)、ベンツE450(7万7090ドル)と比較して価格競争力があるという評価だ。

マーク・デル・ロッソ・ジェネシス北米担当最高経営責任者(CEO)も今月初めの米オートモーティブニュースのインタビューで「GV80は事前契約が9400台、G80は900台以上であり、GV80は需要が供給を超える可能性もある」と述べた。米経済誌フォーチュンも「老朽したSUVモデルのため日本レクサスの不振が続く中、ジェネシスがその穴を代わりに埋めている」とし、GV80に期待を表した。クォン・ヨンジュ国民大自動車運送デザイン学科兼任教授は「大衆車ブランド市場は飽和状態に入ったうえ、景気変動に敏感に反応するという弱点がある」とし「GV80が米国市場で成功すれば、ジェネシスはプレミアムブランドに飛躍するだろう」という見方を示した。