韓経:ファーウェイ、サムスンに通信半導体も手を伸ばすか

  • 2020年5月25日

中国ファーウェイが下半期にサムスン電子にスマートフォン用半導体「エクシノス」の供給を要請すると予想される。米国の強化された半導体輸出規制が9月から施行されればファーウェイがスマートフォン用半導体を調達するのが事実上不可能になるためだ。産業界では米国と中国の間でどちらの側にも立ちにくいサムスン電子の立場がますます厳しくなるという分析が出ている。

24日の外信と関連業界によると、ファーウェイはサムスン電子にエクシノス供給を要請することを検討している。エクシノスはサムスン電子の移動通信用統合チップセット(SoC)、アプリケーションプロセッサ(AP)製品だ。ロイター通信は22日に香港中文大学のダグ・フラー教授の話として「ファーウェイが半導体開発に向けた投資を増やす一方、サムスンが独自に開発した通信用半導体を購入することを検討している」と報道した。

ファーウェイのエクシノス購入検討は米国政府が最近発表した「対ファーウェイ輸出規制」の影響が大きい。米商務省は14日、米国の技術と装備を活用してファーウェイまたは子会社が設計した半導体を生産、供給する企業は9月から輸出免許(ライセンス)を受けろと発表した。

ファーウェイは子会社のハイシリコンが設計したスマートフォン用SoC「キリン」を台湾のファウンドリー(半導体受託生産)企業のTSMCで製造し自社のスマートフォンとネットワーク装備に搭載している。米国の追加制裁措置によりTSMCとの取引が禁止されればファーウェイは通信半導体を調達する道が絶たれる。状況が急変すると高性能SoCとAP生産能力があるサムスン電子に手を伸ばすことになるだろうという話だ。ファーウェイの徐直軍輪番会長も3月末の業績説明会で「米国の規制が強化されれば韓国サムスン電子または台湾メディアテックなどから5Gチップの供給を受ければそれまで」と話した。

産業界ではファーウェイの要請がきてもサムスン電子はエクシノスを供給しないだろうという観測が優勢だ。半導体売り上げを増やすことよりファーウェイのスマートフォン、ネットワーク装備競争力を低下させることがもっと大きな利益になるという点からだ。ファーウェイは2019年基準で世界のスマートフォン市場のシェアが17.6%で、21.6%で1位のサムスン電子を猛追撃している。サムスンがファーウェイに米国の制裁を避けられる「迂回路」を提供するという議論に直面する可能性もある。

業界関係者は「サムスンが過去にもファーウェイのエクシノス供給要請を拒否したことがあるという話がある。納品しない可能性が大きいが公開的に明らかにするには負担になるだろう」と話した。