韓経:2カ月間1210~1235ウォン…ボックス相場のウォン・ドル為替相場なぜ?

  • 2020年5月20日

この2カ月間ウォン・ドル相場は1ドル=1210~1235ウォン水準で推移している。韓米通貨スワップが締結された直後のドル高傾向が鈍化しドル安傾向に反転したが1ドル=1210ウォン以下には下がらなくなっている。新型コロナウイルスの懸念が弱まっていない上に米中対立が高まっているだけに、こうしたボックス相場が相当期間続くという見通しが多い。

19日のソウル外国為替市場でウォン相場は7.10ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1225.30ウォンで取引を終えた。この日の為替相場は新型コロナウイルスワクチン開発の期待でやや大きく動いたが、3月25日から形成された1210~1235ウォンのボックス相場を抜け出すことはなかった。

1月2日に1158.10ウォンを記録した為替相場は新型コロナウイルス問題で3月19日に1285.70ウォンまでドル高が進んだ。3月19日午後10時の韓米通貨スワップ締結発表直後から下方曲線を描いたが1210ウォン以下に落ちることはなかった。

専門家らは「追加のウォン高を妨げるさまざまな要因が1210ウォンを強力な『抵抗線』にしている」と説明した。

新型コロナウイルス責任論などをめぐり米国と中国の対立が先鋭化している点がウォンの追加上昇を防いでいる。米国政府は15日に中国通信装備メーカーのファーウェイに対する制裁水準を高めたのに続き、他の産業分野に戦線を広げる兆しを見せている。ウリィ銀行のミン・ギョンウォン研究員は「米中対立は対中輸出依存度が高い韓国の通貨価値と金融資産に否定的影響を及ぼす」と話した。

4-6月期から悪化している経常収支もウォン上昇を制限する要因に挙げられる。経常収支は先月赤字を出した可能性が高く今月も輸出急減などで振るわない流れを継続している。輸出主導経済である韓国は経常収支が減ればドル供給量が減少する。これはウォンの価値を引き下げる要因として作用する。

ここに新型コロナウイルスがロシアとブラジルをはじめとする新興国に広がっており新興国の通貨と株式に対する投資回避心理が広がったのもウォンの追加上昇を妨げているという説明だ。

ハイ投資証券のパク・サンヒョン研究員は「新型コロナウイルスが沈静化しているという明確なシグナルが出るまで為替相場は1ドル=1220~1240ウォンで動くだろう」と予想する。