韓経:ビジョンファンドで1.4兆円の損失出した孫正義「イエスも生前には非難受けた」

  • 2020年5月20日

「イエスも生前には誤解を受け非難された」

ソフトバンクグループの孫正義会長が莫大な投資損失について説明し、自身をイエスと比較して議論が起きている。孫会長は18日のカンファレンスコールで一般大衆の見解と彼が見るビジョンの間に差があるかとの質問にこのように答え、「ビートルズも最初のころは人気がなかった」と付け加えた。ソフトバンクの業績が良くなれば評判も良くなるという意味でした話だが、インターネットコミュニティなどでは「イエスは赤字を1兆4000億円も出すことはなかった」という嘲弄が続いている。

ソフトバンクグループは1~3月期に1兆4381億円の赤字を出した。四半期基準で日本企業史上最大規模だ。赤字の原因はソフトバンクグループのベンチャーキャピタル(VC)のビジョンファンドだ。10兆円の資金を運用するビジョンファンドで1兆8000億円の投資損失が発生した。投資対象88社のうち50社の価値が新型コロナウイルスの余波で下落したためだ。孫会長は、「ユニコーンが、次々とコロナの谷に落馬している大変な危機」とした上で、「私がばかでした。私が見損ないました」として米オフィスシェア会社ウィーワークへの投資失敗を公式に認めることもした。

議論を起こしたこの日のカンファレンスコールで孫会長は異例の慎重論を展開したりもした。新型コロナウイルスが大恐慌に匹敵する打撃を与えるだろうとしながら「安全運転する」と宣言した。このため積極的投資を控え危機管理に注力すると明らかにした。まず6兆5000億円規模の現金を確保することにした。資金状況に対する市場の不安を静めるためだ。ソフトバンクグループはこの日保有しているアリババの株式を処分して1兆2500億円を確保したと明らかにした。現金性資産1兆7000億円と配当収入3000億円に保有資産を売って4兆5000億円を追加で調達する計画だ。孫会長は、世界的な危機だが4兆5000億円の現金を確保するには問題がないとの考えを示し、ここに28兆5000億円に達する保有株式価値を考慮すれば資金面で不安感はないと強調した。自社株買い入れと負債償還など今年ソフトバンクグループに必要な資金は6兆円水準だ。

新規投資自制を公言した孫会長だが投資家としての本能までは隠せなかった。孫会長は「指2本で崖にぶらさがっていたようだったネットバブル崩壊と金融危機に比較すれば4兆5000億円を手にした現在は余裕で崖の下をのぞいている状況」と表現した。