年初から「危機脱出」に動くサムスン

  • 2015年1月8日

李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(写真提供=韓国経済新聞社)

サムスングループが危機脱出に向けて動いている。8日に予定されたサムスン電子の昨年10-12月期ガイダンス(暫定実績)発表を契機に、本格的に再飛躍するためだ。

昨年7-9月期に4兆600億ウォン(約4400億円)まで落ちたサムスン電子の営業利益は、10-12月期に入って反騰し、5兆ウォン前後まで増えたという点には特に異見がない。スマートフォンの在庫整理を終え、半導体の好況および年末などが重なったうえ、役職員が緊縮したためという分析だ。

サムスン電子の実績下落が底を打ったとはいえ、グローバル景気低迷、中国企業の挑戦など今年の課題は多い。李健熙(イ・ゴンヒ)会長が10日で入院8カ月を迎え、空白が長期化しているうえ、ギリシャ発の欧州経済危機など新たな危険要素も出ている。このためグループ首脳部の危機意識はいつよりも高まっているというのが、サムスン関係者の話だ。

李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は米ラスベガスで開催されている世界最大家電見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2015」を参観する代わりに、各系列会社の代表に会い、今年の事業計画に関わっている。サムスン電子が最初に業務報告を終え、サムスンSDSなどの系列会社が順に報告をするという。

グループ関係者は「李健熙会長に代わって李在鎔副会長が各社の今年の計画と新事業推進現況を細かく管理している」とし「今月末まで各系列会社の報告日程が詰まっていると聞いている」と話した。また「CESに行かないのは、年初の日程があまりにも忙しいためでもある」と伝えた。

グループのコントロールタワーである未来戦略室も静かに、しかし忙しく動いている。崔志成(チェ・ジソン)室長(副会長)は最近、未来戦略室の仕事始め式で、「厳しい時であるほど自らの行動を省みるべきであり、謙虚に外部の意見に耳を傾けるべき」と述べたという。

崔副会長は次世代戦略スマートフォン「ギャラクシーS6」の最後の開発にも関わっている。来月公開されるギャラクシーS6は、中国の追撃などで停滞したサムスンスマートフォンの再飛躍を左右する製品であるだけに、準備の過程に万全を期しているというのがサムスン側の説明だ。

サムスンは毎年、李会長の誕生日(1月9日)にソウル獎忠洞の新羅ホテルで社長団夫婦同伴夕食会を開いてきたが、今年は準備していない。しかし李副会長の主宰で毎年開いている新規選任役員の夕食会は開くという。李濬(イ・ジュン)サムスンコミュニケーションチーム長(副社長)はこの日、「会長の健康に関して特に変わったことはない」と述べた。