韓経:日本から2カ月ぶりに帰ってきた辛東彬ロッテ会長、業績悪化の系列会社直接指揮

  • 2020年5月14日

辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長

辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長が3月に日本に出国してから2カ月ぶりに韓国に戻ってきたことが確認された。新型コロナウイルスの感染拡大のため日本に足止めされていた辛会長は、最近主力系列会社の業績が急激に悪化していることを受け自己隔離のリスクを押し切って復帰したという。

ロッテグループ関係者は13日、「辛会長が今月初めに韓国に戻り現在は自宅で2週間自己隔離中だ。来週には会社に出勤するようだ」と話した。

辛会長は1月に他界した父親の辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)名誉会長の四十九日法要を終えた直後に日本出張に向かった。父親の後を継いで日本ロッテホールディングスの会長職を継承しなければならなかったためだ。日本ロッテホールディングス取締役会での議決を経て4月初めに彼は会長に選任された。また、日本のプロ野球チーム千葉ロッテマリーンズの球団オーナーの肩書きも持つことになった。

辛会長は当初先月に韓国に戻ろうとしたが延期された。韓国だけでなく日本でも新型コロナウイルスが急速に広がったためだ。韓国と日本を行き来するには各国で14日間の自己隔離を甘受しなければならない状況だった。彼は復帰する代わりに日本にとどまりテレビ会議を通じて主要役員から報告を受ける道を選んだ。

だが最近新型コロナウイルスで主力系列会社の業績が急激に悪化すると韓国への復帰を決心したという。財界関係者は「グループの主要収益源であるロッテケミカルが1-3月期に8年ぶりの赤字を出し、ロッテ免税店の収益性も急激に悪化した。遠隔経営を継続するのは難しかっただろう」と話した。

辛会長は当面「現場経営」に注力する見通しだ。業績悪化と非常経営の影響で役員社員の士気が大きく落ち込んでいるためだ。また、先月新たにサービスを開始したロッテの統合オンラインショッピングモール「ロッテON」の成果報告を受けるなど主力プロジェクトも直接指揮する予定だ。

一方、韓国ロッテホールディングスは12日にロッテワールドタワーで今年初めてのロッテ企業文化委員会会議を開き、新型コロナウイルス克服と経験したことのない危機に対応するため役員社員がウイニングスピリットを育てなければならないという内容を議論したと明らかにした。