韓経:財政危機の新興国…「社債不渡り」の恐怖に震える

  • 2020年5月13日

新興国経済が新型コロナウイルスによりふらついている。社債不渡りの危険性が大きくなり、海外投資資金が急速に抜け出している。新興国の負債規模が過去最大水準に膨れ上がり、国際通貨基金(IMF)などから資金輸血を受ける国も増加している。アルゼンチンは9回目の債務不履行(デフォルト)の危機に陥るなど新興国発の世界経済への連鎖打撃の懸念も出ている。

◇社債不渡りの可能性高まる

12日のフィナンシャルタイムズによると、格付け会社のムーディーズは来年3月まで新興国の投機等級社債の不渡りの可能性を8.3~13.7%水準と予想する。既存の見通しは7.8~11.2%だった。同紙は「不渡り率が13.7%まで上がれば2008年の金融危機当時に記録した13.6%を超える」と伝えた。

ムーディーズのアナリスト、ジョイス・チャン氏は「新型コロナウイルスの大流行で多くの企業の工場閉鎖が続いた。世界的な需要崩壊まで重なり新興市場企業は収入が減少し収益性が悪くなった」と指摘した。ムーディーズは新興国の一部小売業と石油・ガスなどの分野でデフォルトの可能性が高まっていると診断した。

JPモルガンも新興国の社債の危険度が高まり債券金利が上昇(価格は下落)すると予想した。米国債と新興国の投機等級社債の金利格差は7ポイントまで広がると予想した。既存の金利格差予想値は4.45ポイント水準だった。JPモルガン信用リサーチ部門グローバル代表のスティーブン・ドレイク氏は「新興国の国債金利上昇が企業債券市場にも影響を及ぼす可能性が高い」と分析した。

新興国の金融市場からはグローバル投資資金が急速に抜け出している。日本経済新聞は最近国際金融協会(IIF)の報告書を引用し、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった1月20日から4月29日までの100日間に新興国からの資金流出が1000億7000万ドルに達すると報道した。これは2008年の金融危機当時の同じ期間の資金流出規模236億ドルより4.2倍ほど多い。急速な資金流出は新興国の通貨価値も急速に落としている。対ドルでブラジル・レアルの価値は昨年末と比較して27%ほど下落した。南アフリカ・ランドとメキシコ・ペソの価値もそれぞれ25%ほど落ちた。

◇新型コロナウイルスで新興国の財政悪化

新興国の財政も悪化の一途だ。各国が景気浮揚のために財政支出を増やしていたためだ。マレーシアは国内総生産(GDP)の18%に達する景気浮揚策を出した。IMFは今年新興国の財政赤字がGDP比8.9%に達すると予想した。

国際金融協会によると現在新興国の総負債は過去最大規模である71兆ドルほどだ。経済研究機関オックスフォードエコノミクスは2007年にGDP比70%程度だった新興国負債が165%水準に上昇したと分析した。同紙は「中小新興国市場であるフロンティアマーケットもこの10年間で債券発行が大きく増えた」と伝えた。

新興国が集まっている中南米では新型コロナウイルス危機の中でIMFの緊急資金支援を受ける国が増加している。スペインEFE通信はこの日、中南米・カリブ海地域の11カ国がIMFから緊急融資を受けたと報道した。ドミニカが6億5000万ドル、エクアドルが6億4300万ドル、パナマが5億1500万ドルなどだ。

アルゼンチンは最近650億ドル規模の債務再調整交渉に難航しており9回目のデフォルト危機に陥った。これに先立ちアルゼンチンは債権団に債務償還3年猶予、利子62%と元金5.4%削減などを要求した。だが債権団との意見差が大きく合意は不透明だ。アルゼンチンは22日までに合計5億ドル規模の国債利子を支払わなければならない。この日までに支払えない場合には2014年から6年ぶりにデフォルトに陥ることになる。