韓経:韓国の企業・自営業向け貸付1カ月で28兆ウォン増…借金で持ち堪える

  • 2020年5月13日

企業と自営業者(個人事業者)が銀行から借り入れた金額が月間基準で2カ月連続最大を記録した。新型コロナウイルスで資金事情が厳しくなった企業と自営業者が銀行からの借り入れで運営資金を充当した結果だ。

◇銀行に集まる資金需要

韓国銀行が12日に発表した「2020年4月の金融市場動向」を見ると、先月末の銀行(預金取扱銀行基準)の企業貸付残高は929兆2000億ウォン(約81兆5669億円)で前月と比べ27兆9000億ウォン増えた。先月の企業貸付増加幅は関連統計を集計し始めた2009年6月以降で最大だ。3月にも18兆7000億ウォン急増したのに続き2カ月連続で最大の増加幅記録を塗り替えた。

企業貸付を細かく見ると、先月末の大企業向け貸付残高は177兆2000億ウォンだった。前月と比べ11兆2000億ウォン増えた。大企業向け貸付基準でも過去最大の増加幅だ。新型コロナウイルスの衝撃で業績とキャッシュフローが悪化した企業が銀行からの借り入れを増やしたと分析される。大企業の核心資金源である社債・企業手形(CP)など直接金融市場が冷え込んだことも影響を及ぼした。先月の企業の社債発行額から償還額を差し引いた社債純発行額は1000億ウォンにとどまった。

中小企業向け貸付残高は752兆ウォンで前月と比べ16兆6000億ウォン増えた。中小企業向け貸付に含まれた自営業者向け貸付は356兆8000億ウォンで10兆8000億ウォン増えた。いずれも過去最大増加幅だ。

◇新型コロナウイルスで住宅市場も萎縮

自営業者は新型コロナウイルス問題で家計が外部活動を自粛し消費を控えた直撃弾を受けた。自営業者が集まっている宿泊・飲食店業種の3月の生産は前年同月比32.1%減った。卸小売り業種は6.7%減少した。稼ぎが振るわない自営業者が賃借料と公課金、従業員の給与など運営資金を銀行からの借り入れで調達しているという説明だ。

韓国銀行市場総括チーム関係者は「売り上げが減った自営業者が銀行からの借入金で運営資金を充当した結果増加幅が大きくなった。小商工人を対象にした中小企業銀行の超低金利貸付、韓国銀行の金融仲介支援貸付など政策金融支援が増えたのも影響を与えた」と話した。

今年2~3月に毎月9兆ウォン以上増えた家計貸付増加傾向が今月は鈍化した。先月末の銀行の家計向け貸付残高は前月と比べ4兆9000億ウォン増の915兆7000億ウォンと集計された。先月の増加幅は過去最大の増加幅を記録した3月の9兆6000億ウォンと比べ半分水準だ。

家計向け貸付に含まれる住宅担保融資は676兆9000億ウォンで前月と比べ4兆9000億ウォン増えた。3月の増加幅6兆3000億ウォンに比べ大幅に減った。新型コロナウイルスの余波で住宅売買・伝貰取引が減った影響だ。ソウルのマンション売買取引量は2月の8000戸から3月には4000戸に急減した。マンション伝貰取引量も同じ期間に1万3000戸から8000戸に減った。

韓国銀行関係者は「家計が支出を減らしたことで関連決済資金貸付が減った影響が作用した。お金を借りて株式に投資しようとする家計も3月に比べ減った」と話した。