サムスン副会長「危機突破リーダーシップ」最初の試験台乗り越える(2)

  • 2015年1月9日

「ターンアラウンド」のための基盤も磨いた。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)との直談判を通じ、3年越しで引きずってきたアップルとの特許訴訟を昨年8月に終わらせて関係を改善した。また自主運営体制(OS)であるタイゼンをすべてのスマートテレビに適用させてグーグルOSから独立できる基盤もつくった。

李副会長は昨年「IBMのようなB2B(企業間取り引き)企業に変わらなければならない」と強調した。サムスン電子はこれに合わせて企業向けタブレットPCなどのB2B用新製品を相次いで出した。

ただし李副会長が乗り越えなければならない障害は依然として多い。中国の荒々しい追撃と市場競争の深刻化などを考慮すれば、スマートフォンの収益性回復が当面の課題となる。スマートフォン事業が着実に回復しなければリーダーシップに対する信頼度も半減しかねない。半導体とスマートフォンの後に続く確実な未来事業ビジョンと動力を見出さなければならないのも課題だ。

財界関係者は「李副会長はひとまずサムスン電子の実績回復を導く中で、韓火(ハンファ)グループにサムスンテックワンなどの非主力系列4社を売却するなど大胆な決断力も見せた」と話した。さらに「サムスン電子のスマートフォン事業の確実な飛躍を導きながら、今後の成長動力をどのように確保するかが2つ目の試験台になる可能性がある」と説明した。