韓経:バナナ価格高騰か…フィリピン、輸出の道封鎖

  • 2020年4月16日

新型コロナウイルスの余波でアジアのバナナ供給に支障が起きる可能性があるとの分析が出てきた。世界2位のバナナ輸出国であるフィリピンが新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため自国のほとんどの地域に封鎖令を出したためだ。

15日のブルームバーグによると、今年のフィリピンのバナナ輸出量は昨年の60%水準に急減する見通しだ。フィリピンバナナ栽培輸出協会のスティーブン・アンティグ事務局長は「フィリピンは昨年バナナを400万トン輸出したが、今年は250万トン程度だけ輸出できるだろう」と明らかにした。

これは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためバナナ農場と包装工場などが運営を中断したためだ。フィリピンは先月17日からフィリピンの人口の半分ほどが暮らすルソン島などに封鎖令を出した。バナナ農場と包装工場が密集している南部一帯の各州にも封鎖を拡大した。

これによりフィリピン最大のバナナ生産企業ユニフルーティフィリピンなどがバナナ生産作業を中断した。ユニフルーティのアルベルト・バカニ代表は「アジアの輸出用バナナ農場の多くが閉鎖された状態。バナナは傷みやすい作物のため今後農場運営を再開してもこれまで収穫した量の大部分が廃棄処分されるだろう」と話した。彼は「フィリピンの輸出量が急減し今後2週間以内に日本国内のバナナ流通量が大きく減るだろう」と予想した。

フィリピンは世界のバナナ輸出量の約20%を占める。アジア全体のバナナ輸出量451万トンの87.5%に達する。中国とインドもバナナ生産量は多いが95%以上を自国で消費している。

フィリピンのバナナ業界は都市封鎖令が解除されても当面は以前の水準の生産量を回復できないとみている。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため農場ごとに時間帯別の勤務人数を減らすなど追加措置が避けられないためだ。バナナ生産は労働集約的だ。国連食料農業機関(FAO)によると人件費がバナナ生産費用の最も大きな割合を占める。