韓経:「単独過半」1党が誕生か…文政権の独走かレームダックかの「岐路」

  • 2020年4月15日

過半数(151議席以上)の議席を獲得する政党が出てくるかどうかが4・15総選挙の最大「観戦ポイント」に浮上した。文在寅(ムン・ジェイン)政権が執権後半期に入った状況で、「151議席+アルファ」政党は政局の主導権を確実に握ることができるからだ。総選挙の結果によっては政府の主要政策の方向が変わり、政界の改編につながる可能性もある。与野党の「潜竜」が大挙出馬しただけに次期大統領選挙構図も総選挙の関心事だ。

◆「151議席」以上の1党が誕生か

中央選挙管理委員会は16日午前2時ごろ小選挙区の当選者の輪郭が表れるとみている。この日午後5時ごろには比例代表の議席配分も終わり「第1党」の行方が決まる。与野党は単独過半政党が誕生するかどうかに注目している。李洛淵(イ・ナギョン)共に民主党共同常任選挙対策委員長は14日の会議で「新型コロナウイルス感染症による経済的な被害が大きくなっているだけに、民主党が安定した議席を確保しなければいけない」と主張した。金鍾仁(キム・ジョンイン)未来統合党総括選挙対策委員長は「統合党が過半数になってこそ経済難局を解決できる」と対抗した。

民主党が151議席以上を確保して第1党の地位を維持すれば、文在寅政権の後半期の国政運営に大きな力を得る。各種争点法案はもちろん、高位公職者犯罪捜査処の処長任命なども進むとみられる。与党圏政党との連帯の可能性は低くなる。「協治」を主導しなくても法案の処理に大きな問題がないからだ。第20代総選挙ではセヌリ党(統合党の前身)の公認問題や国民の党の善戦などで過半議席を確保した政党が出なかった。

統合党が過半を確保して院内第1党になれば、現政権の政策推進は遅れる可能性が高い。統合党は「高位公職者犯罪捜査処の廃止」を公約1号で掲げた。総合不動産税の引き下げ、脱原発政策の廃止、週52時間勤務制の例外拡大など現政権政策とは相反する政策が推進される可能性が高い。

◆比例・群小政党の運命は

計47議席がかかる比例代表議席数の配分も観戦ポイントだ。与党圏の比例代表政党の共に市民党と統合党の衛星政党の未来韓国党はそれぞれ17議席ほどを見込んでいる。「親文(親文在寅)フレーム」で存在感を表した開かれた民主党は5議席ほど確保すると予想される。4年前の「国民の党」旋風の再現に挑戦する安哲秀(アン・チョルス)代表は政党得票率20%を目標にした。準連動型比例代表制の「主役」である民生党と正義党はそれぞれ10議席前後の議席を期待している。

与野党の衛星政党は総選挙が終われば母政党と合併するというのが公式的な立場だが、議席数の計算によって「独自路線」も「連帯」も考えられる。交渉団体構成要件(20議席)を満たせば第3党としての地位を確保するのが有利な場合もある。統合党の内外では民主党に劣勢になる場合、韓国党指導部が独自路線を歩む可能性があるという声も出ている。小選挙区の選挙結果には各党指導部の「責任論」が避けられないだけに、総選挙後に党の雰囲気が乱れる可能性がある。指導部の総辞職と非常対策委員会の構成など収拾の過程で党内に混乱が生じることも考えられる。

◆「大統領選挙の前哨戦」の勝者は

総選挙の結果で次期大統領選挙の版図も変わる。「ミニ大統領選挙」と呼ばれて注目されてきたソウル鍾路(チョンノ)で李洛淵(イ・ナギョン)民主党候補が勝利すれば、有力な大統領候補に浮上する可能性がある。黄教安(ファン・ギョアン)統合党候補が勝利すれば「政権審判論」に火をつけることができるが、敗れれば党権が危うくなる可能性が高い。

ソウル広津(クァンジン)乙で出馬した呉世勲(オ・セフン)統合党候補も勝利する場合、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の小選挙区を手にして「高位公職者犯罪捜査処反対」世論で政局の主導権を握ることができる。しかし敗れれば政界復帰自体が不透明になるかもしれない。大邱(テグ)寿城(スソン)乙で無所属で出馬した洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員も当選すれば野党圏再編過程で何らかの役割をすると予想される。

総選挙で民主党が劣勢の大邱で出馬した金富謙(キム・ブギョム)候補(大邱寿城甲)はもう一度勝利すれば、大統領選挙に弾みがつく。釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)を拠点に民主党の大統領候補への浮上を狙う金栄春(キム・ヨンチュン)候補(釜山鎮甲)と金斗官(キム・ドゥグァン)候補(慶南梁山)が生還するかどうかも注目される。