韓経:「頼みの綱」の輸出までついに落ち込んだ=韓国

  • 2020年4月14日

4月に入り10日までの韓国の輸出額が前年同期より19%ほど減った。新型コロナウイルスの余波で輸出が急減する「輸出の崖」が本格化しているという分析が出ている。

関税庁は13日、今月1~10日の輸出額が122億ドルで前年同期比18.6%(28億ドル)減少したと発表した。この期間の操業日数は8.5日と昨年と同じで、1日平均輸出額減少率も18.6%で同じだった。

今月に入り輸出減少幅が大きくなっており、今年に入って10日までの累積輸出額は前年同期より3.1%減少した。

業種別では原油安の打撃を受けた石油製品の輸出減少率が今月に入り47.7%と最も大きかった。自動車部品が31.8%減、無線通信機器が23.1%減、乗用車が7.1%減などと続いた。

輸入は146億ドルで1年前より13%(21億8000万ドル)減少した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は約24億ドルの赤字だった。情報通信機器が8.5%、ガスが4.1%増えたが、原油が18.0%減、半導体が5.4%減、機械類が11.9%減、石炭が40.7%減など、輸入が減った。また米国が22.4%減、EUが20.9%減、中東が11.9%減、日本が15.2%減の順で輸入減少幅が大きかった。

◇輸出の「新型コロナ衝撃」本格化…「7-9月期まで暗鬱」

◇石油製品の輸出半減…自動車部品も32%減少

今年に入って回復していた輸出が新型コロナウイルスの余波で今月に入り減少傾向に転じた。輸出1位品目である半導体の輸出増加傾向が鈍化し、石油製品輸出が新型コロナ発の原油安の直撃弾を受け半減した影響が大きかった。内外の工場の操業中断が増えており、4月の輸出全体の減少幅はさらに大きくなるという見通しが出ている。

◇主要品目の輸出急減

韓国の輸出は2018年12月以降下り坂を歩んできた。米中貿易紛争などの影響で月別輸出額と1日平均輸出額とも1年前より悪化の一途だった。

だが1月に1日平均輸出額が14カ月ぶりに増加に転じたのに続き、2月には月別輸出額も15カ月ぶりにマイナス行進を終え、「今年は輸出が回復傾向に転じるのではないか」という期待が大きくなった。新型コロナウイルスが本格化した3月も輸出は急減するだろうという予想が多かったが0.2%の減少で1年前と大差なかった。「新型コロナウイルスの影響が輸出には限定的」「韓国の輸出は新型コロナウイルス無風地帯」という評価が出ていた。

だが善戦はここまでだった。関税庁が13日に出した4月1~10日までの輸出統計を見ると韓国輸出に新型コロナウイルス衝撃が本格化しているという懸念が大きくなっている。前年同期に比べ全輸出額と1日平均輸出額とも18.6%減った。先月まで増加傾向を見せていた年間累積輸出額も3.1%の減少に転じた。

半導体輸出が1.5%減った影響が大きかった。新型コロナウイルス流行以降に在宅勤務と遠隔教育が増えメモリーを中心に半導体需要が増加すると期待されたが、新型コロナウイルス発の景気低迷は避けられなかった。半導体は韓国の全輸出額の17%以上を占める1位輸出品だ。3番目に輸出の割合が高い石油製品の輸出額は前年同期に比べ47.7%急減した。輸出額4位の自動車部品が31.8%減、9位の無線通信機器が23.1%減、2位の乗用車が7.1%減と減少幅も大きかった。

◇「続く稼働中断で4月の輸出急減」

輸出減少幅はもっと大きくなるだろうという見通しが支配的だ。今月に入っても世界的に新型コロナウイルスの感染拡大傾向が弱まっておらず、国内の主要工場が一時的に稼動を中断しているためだ。

起亜(キア)自動車は23~29日に所下里(ソハリ)第1工場と第2工場、光州(クァンジュ)第2工場を止める。現代自動車もこの日から17日まで「ツーソン」を生産する蔚山(ウルサン)第5工場第2ラインの操業を中断する。新型コロナウイルスの余波で世界経済がまひし、自動車を売る所がなくなったためだ。石油化学と造船、鉄鋼メーカーなども製品需要が減り稼動率を下げている。

韓国企業の海外工場稼働中断が増加している点も悪材料だ。これら企業は韓国で中間財や部品を生産し海外の生産基地に輸出するケースが多いが、海外生産基地が休業すれば輸出も急減する可能性が大きいためだ。サムスン電子のインド・ノイダのスマートフォン工場とチェンナイの家電工場は14日まで稼働を中断する。LGエレクトロニクスもメキシコにあるテレビ生産工場2カ所の稼動を中断する。

すでに韓国企業の生産基地が多い国に対する輸出が急減している。今月1~10日の中南米向け輸出額は前年同期に比べ51.2%減った。同じ期間にベトナム向け輸出額は25.1%減少した。中南米とベトナムにはサムスン電子、LGエレクトロニクス、現代・起亜自動車などの生産基地が集まっている。

延世(ヨンセ)大学経済学部のソン・テユン教授は「3月下旬から欧州と米国で新型コロナウイルス感染者が急増し、韓国の輸出急減が4月から本格化したとみられる。こうした傾向が7-9月期まで続く可能性が大きい」と予想した。