韓経:韓国製薬大手セルトリオン「コロナ治療薬、我々が世界で最も速い」

  • 2020年4月14日

新型コロナウイルス感染症治療薬を開発中のセルトリオンが治療薬に使われる抗体候補群を最終選定した。動物実験と臨床試薬の生産を終えてから7月に臨床試験に入るという当初の目標にさらに一歩近づいた。

セルトリオンは13日、「新型コロナウイルス抗体治療薬の開発のために実施した中和能力検証で最終抗体候補群の結果を確保した」と明らかにした。中和能力検証実験は、抗体とウイルスを混合して宿主細胞に感染させた後、抗体がウイルスを無力化する程度の中和能力を調べる試験法。この段階でウイルス無力化に効能がある抗体を選別する。その後、動物実験(前臨床)と人を対象にした臨床を経た後、治療薬を生産する。

セルトリオンは最初に確保した1次抗体候補群300個のうち抗原結合力が良好な106個の抗体を1次選別した。続いて中和能力を2度確認し、これら抗体のうち38個を抗体候補群に選定した。セルトリオンの関係者は「最終候補群に選ばれた38個の抗体のうち14個は中和能力が特に強力だった」とし「これら14個の抗体を中心に細胞株を開発する」と述べた。

業界は抗体治療薬の中ではセルトリオンの開発速度が世界で最も速いとみている。セルトリオンは開発・生産能力を共に備えているうえ、臨床以前のすべての段階を事実上終えたからだ。海外ではジェネンテック、イーライリリーなどが新型コロナ抗体治療薬を開発している。セルトリオンは2月に新型コロナから回復した患者から血液サンプルを収集した後、本格的に新型コロナ治療薬の開発に入った。3月には抗体候補の遺伝子情報を確保した後、治療用抗体候補を選別する作業を終えた。

セルトリオンは7月ごろ人を対象にした臨床試験に入る計画だ。治療薬の開発速度を高めるために臨床に使われる治療薬の生産と動物臨床を同時にする「ツートラック」体制を稼働する。5月からセルトリオンは細胞株を開発し、人の臨床に使われる治療薬の生産に入る。動物臨床は協業システムを構築して疾病管理本部が担当する。実験用マウスを対象に効能試験をし、霊長類を対象に毒性試験をする。

セルトリオンは企業全体レベルで新型コロナ治療薬の開発に注力している。セルトリオンの関係者は「開発が進むたびに治療薬の開発に投入される人員が増えている」とし「治療薬を速かに開発するために全力を尽くす」と述べた。国立保健研究院のキム・ソンスン感染病研究センター長は「政府や民間など各機関が得意な研究技術および資源を最大限に発揮し、協業の効果が出た結果」と述べた。

セルトリオンが抗体治療薬と共に開発中の新型コロナ診断キットは今月中に試作品が出る予定だ。来月までに臨床を完了した後、欧州、韓国、米国などに製品の認証を申請する計画という。