韓経:韓国は76日間感染者の追跡・管理が可能な唯一の国…ビル・ゲイツ氏も注目

  • 2020年4月6日

「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の検査を多く行うより、検査結果が早く出るのが重要だ。韓国は24時間内に検査結果が出る国だ」

マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏の話だ。彼は米国人気トーク番組『ザ・デイリー・ショー』に出演して米国の新型肺炎の対応力を評価しながらこのように話した。米国も韓国のように検査結果が早く出る必要があるという趣旨だ。世界的な未来医学者であるスクリプス研究所ゲノム学専門のエリック・トポル教授も米国内新型肺炎状況を展望しながら韓国を「注目すべきモデル国家」と名指した。

韓国は国境を開けたまま初めて感染者が発生して以降今まで76日間感染者の追跡・管理システムを稼動した唯一の国だ。政府の初期対応に対しては評価が分かれる。だが、韓国国内の医療機関の感染管理水準が高まったということには大きな異見がない。

韓国医療機関の感染病対応力は2015年中東呼吸器症候群(MERS)事態をきっかけに急成長した。重症感染病患者の治療能力は世界最高だ。チョン・ギソク元疾病管理本部長〔翰林(ハンリム)大医大教授〕は「患者の息が止まってもエクモ(ECMO、人工心肺装置)を稼働して持ちこたえるようにすれば生きられる」として「MERSの時、数カ月間院した感染者をそのように生かした」とした。

MERSは新型肺炎のような変種コロナウイルス感染症だ。韓国は中東以外の地域で大規模なMERS拡大状況に直面した唯一の国だ。事態後、韓国の医療機関は病院内感染病患者の移動経路を分離した。エクモなど重い患者治療装備は防疫物資のように備蓄した。

マスクの重要性に気付いたのもこの時からだ。早い診断と隔離方式も同じだ。当時186人のMERS感染者を疫学調査する過程で得られた教訓だ。新型肺炎事態の初期から韓国の病院はマスクを付けていない人は自主的に出入りを禁止している。MERSという痛い傷が韓国医療機関の感染病対応能力を一段と成長させたわけだ。

全国民健康保険制度を導入し、すべての感染者を追跡管理することができるようになったのも韓国の医療システムを育てた動力だ。国立がんセンターのユ・クンヨン名誉教授(元アジア太平洋がん予防機構会長)は「すべての国民のがん統計を正確に出す国は韓国を含んで全世界で5カ国しかない」として「住民登録番号と医療保険に基づいた国内のがんの疫学はすでに世界的な水準」と話した。

その間、問題点と指摘されてきた薄利多売の医療市場は逆説的にも新型肺炎事態で注目された。病院ごとに備えたコンピュータ断層撮影(CT)装備、がん診断などに使われた逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査機器などで新型肺炎感染者を探し出しているためだ。医療界関係者は「韓国のように数百台のPCR装備を保有した検査受託機関がある国も多くない」と話した。