韓経:HDC現代産業、アシアナ航空の増資延期…業況悪化で買収「霧の中」

  • 2020年4月2日

航空業界最大の買収合併となったHDC現代産業開発と未来アセットの企業連合によるアシアナ航空買収作業が遅れている。新型コロナウイルスの感染拡大傾向が沈静化せず航空業界の見通しが悪化したことが影響を及ぼしたと分析される。

1日の業界によると、アシアナ航空は先月27日に訂正公示を通じ、当初今月7日に予定されていた1兆4665億ウォン規模の第三者割当方式の有償増資に対するHDCの株式代金納入日を暫定延期した。納入日は「取引終結先行条件充足日から10日が経過した日または当事者の合意日」に変わった。今月24日に計画された新株上場予定日も「株式代金納入日後15日以内」に変更された。錦湖(クムホ)アシアナグループは「中国で進められる企業結合審査が新型コロナウイルスの余波により遅れ有償増資日程が延ばされたもの」と説明した。

HDCのアシアナ買収作業は旧株売却(3228億ウォン)と新株発行(2兆1772億ウォン)に分けて進行していた。HDCが有償増資で1兆4665億ウォンを投じ、アシアナ航空はこのうち1兆1745億ウォンを産業銀行と韓国輸出入銀行の支援資金償還などの用途で使う予定だった。

しかし新株発行株式代金に対する1次分納入が延期され、2次分の7107億ウォンの納入も延ばされる可能性が高くなった。アシアナ航空買収手続き全体が後ろ倒しになるだろうということだ。

HDCと錦湖アシアナグループは「買収に何の問題もない。HDCの買収意志は確かで、買収は正常に推進されるだろう」と公式意見を明らかにしている。だが業界ではHDCの買収が失敗に終わる可能性まで議論されている。

昨年11月12日にHDCコンソーシアムは競合の愛敬(エギョン)グループより1兆ウォン多い2兆5000億ウォンの買収金額を提示して優先交渉対象者に選ばれた。しかしその後の新型コロナウイルスの余波でほぼすべての路線の運航が中断され、アシアナ航空の株価は6580ウォンから3395ウォンに半減した。時価総額も7579億ウォンでHDCが提示した買収金額の30%水準となった。

これに伴い、市場価格より高い金額を提示したHDCが買収資金の10%(2500億ウォン)を捨ててアシアナ航空買収を断念するのではないかとのシナリオも出ている。HDCは主債権者である産業銀行にアシアナ航空の借入金償還日程猶予や新規引受金融提供などを望んでいる。金融業界によると、HDCは最近産業銀行と輸出入銀行にアシアナ航空の借入金と関連して支援を要請した。産業銀行と輸出入銀行はアシアナ航空が発行した永久債5000億ウォンを買い入れ、限度貸付8000億ウォン、スタンバイ保証信用状(LC)3000億ウォンを提供し総額1兆6000億ウォンを支援した。

HDCは最近になりアシアナ航空の経営難が深刻化し株価が急落するなど危機に陥ったことを受け産業銀行と輸出入銀行に金利引き下げと償還延長などを要請したという。HDCはこれに対し「公式に支援要請をしたことはない」と話した。

産業銀行関係者は「HDCの買収意志は確固としたものと理解しており、必ず取引は成し遂げられるだろう。HDCに対する追加支援議論はしていない」と話した。