韓経:世界が驚いた韓国の「コロナ大量診断」…原動力は公衆保健医師の移動検診

  • 2020年3月24日

大邱寿城区保健所の前で公衆保健医師が移動検診のために保護服を着て準備している。

新たに赴任した公衆保健医師(公衆衛生医師)のチョ・スンヨンさん(28)は9日、大邱寿城区(テグ・スソング)保健所の勤務命令を受けて現場に投入された。通常、公衆保健医が任用を受ける4週間の基礎軍事訓練も省かれた。大邱で新型肺炎による感染者が急増すると保健福祉部が今年新規公衆保健医742人を早期任用して現場に配置したためだ。チョさんが保健所で引き受けたことは「移動検診」だった。毎日症状がある自宅や病院7~8カ所を訪れて検体を採取した。その都度30分もかけてDレベルの保護服に着替えることを繰り返さなければならなかった。一日の勤務時間の半分が服を着替えることにかかった。チョさんが2週間行った検体採取は800件にもなる。

ロイター通信は最近報じた「韓国はどのようにコロナウイルスの診断検査で米国を圧倒したか」という記事で韓国の新型肺炎対処の最も大きな成功要因として検診能力を挙げた。「米国、中国は特定地域に直接行ってくるか、あるいは彼らと接触した人々だけが保守的に検査した反面、韓国はドライブスルーなど地域社会に密着した形の検診で迅速に患者を探し出して隔離させた」ということだ。

韓国は23日0時を基準に33万8000人余りを対象に新型肺炎診断検査を行った。同期間に米国の4倍に達する数値だ。特に、韓国で感染者の72%が集中した大邱では6万8000件余りの診断検査が実施されたが、この中で半分を超える3万7000件余りがチョさんのような公衆保健医が症状が現れた患者や感染が疑われる患者の自宅、または病院を直接訪問して検体を採取した移動検診だった。選別診療所1万9000件余りより多く、ドライブスルー1万1000件余りの3倍にもなる。クォン・ヨンジン大邱市長は「移動検診が迅速かつ大量で行われなかったとすれば、大邱で新天地信徒1万人余り、療養病院など社会福祉施設3万人余りを対象にした全数調査をこのように早く終わらせ、感染者を選び出すことができなかったかもしれない」とし、「症状がある患者の自宅や病院を毎日訪問して奮闘した公衆保健医が新型肺炎の全国拡散を遅らせ、遮断するのに決定的な役割を果たした」と評価した。大邱市では一日検体採取件数が先月22日408件に過ぎなかったが、19日には6580件で16倍も増えた。

移動検診は先月20日ごろ、大邱市大邱市医師会と感染病管理支援団の合同会議で初めて取り上げられた。検査を受けることが難しい感染が疑われる患者を診療所に訪問させず、直接訪ねて検体を採取しようということだった。22日からすぐに現場に適用された。保健所別に職員2人と公衆保健医1人が1チームになって動いた。大邱のある療養病院では10チームが一日に280人の検体を採取したこともある。大邱で公衆保健医は病院や生活治療センターにも配置されたが移動検診だけに385人が投入された。義務勤務期間は2週間だ。しかし、多くの公衆保健医が勤務を延長して駆け回っている。

大邱市医師会のミン・ボッキ新型肺炎対策本部長は「大邱の移動検診と大量検診が知らされ、米国やロシアのメディアや海外機関から具体的な方式に関する問い合わせが毎日来ている」として「高危険群に対する全数調査を早急に終わらせ、拡散傾向を落ち着かせることができたのは公衆保健医の移動検診があったため」と強調した。特に、移動検診は身分露出を望まない新天地信徒が陽性かどうかを判断することに決定的な役割を果たしたという評価だ。公衆保健医が直接自宅を訪問することで伝染病の感染を防ぐのにも効果が大きかった。療養病院の場合にも一度に数十人ずつ検体を採取する方式で全数調査を7日で終わらせた。大邱市は精神病院患者を対象にした調査と生活治療センターの完治患者などに対する検体採取にも移動検診を活用する計画だ。