韓経:韓国、消費・輸出に続き投資も急速悪化…経済の3大軸すべて揺れる

  • 2020年3月23日

<顧客は消えて…賃貸案内文だけ>新型肺炎の影響で消費・投資・輸出など経済指標が一斉に揺らいでいる。17日、ソウル・新村の通りは閑散としており、ある建物には賃貸案内文が貼られていた。カン・ウング記者

新型コロナウイルス拡散拡大の余波で今年は企業の設備投資が昨年の半分水準に縮んだことがわかった。実体経済が急速に冷え込み今年の韓国の経済成長率はマイナスを記録するかもしれないとの見通しも出てきた。

金融監督院が22日に明らかにしたところによると、今年に入りこの日までに設備投資と有形資産取得を公示した企業はLGイノテックやホテル新羅など25社で、投資金額は2兆1851億ウォンだった。前年同期に24社が公示した投資金額4兆9291億ウォンに比べ55.6%減った。新型肺炎の影響で消費と輸出が萎縮する渦中で企業の設備投資も揺らいでいるのだ。国内総生産(GDP)を構成する消費・輸出・投資の3大軸がぐらつくと経済分析機関であるキャピタルエコノミクスは今年の韓国の成長率をマイナス1.0%と予想した。

◇企業の設備投資「半分」…今年はマイナス成長懸念

◇内需・輸出の不振長期化の見通し…今年に入り設備投資計画2兆ウォンだけ

新型コロナウイルスの衝撃が「消費の崖」に続き「投資の崖」に拡散している。輸出と内需の不振が長期化するという見通しに企業が新規設備拡充に乗り出せずにいるという分析が出ている。投資・輸出・消費の韓国経済を支える3大軸がすべて揺らぎ、韓国経済への見方も暗くなっている。最悪の場合、今年の経済成長率は通貨危機を体験した1998年から22年ぶりにマイナスを記録しかねないという見通しも出てきた。

◇企業、新規投資「考えることもできない」

22日の金融監督院によると、今年に入りこの日までに設備投資計画を公示した企業はLGイノテック、ホテル新羅、韓進など25社で、その規模は総額2兆1851億ウォンだった。前年同期と比較し55.6%減った。漢城大学経済学科のキム・サンボン教授は「外部活動を自制して消費が萎縮しているところに世界の工場が生産を止め輸出も打撃を受けている。輸出販路がふさがり工場稼動率が落ち企業が新規投資にも出ずにいる」と話した。新規投資どころか好調に稼働していた工場も新型肺炎の余派で停止している。今年に入りこの日まで現代自動車、起亜自動車、ハンファソリューション、アモーレパシフィックなど上場企業14社が新型肺炎の余波で生産を中断したことがあると公示した。

新型肺炎の影響で多くの企業が売り上げ急減にともなうキャッシュフロー悪化に苦しめられている。存廃の岐路に立たされる状況で新規設備投資は考えることすらできないというのが業界の説明だ。大韓航空、ハナツアー、韓世実業などは今月発表した監査報告書で「新型肺炎の感染拡大で景気萎縮の懸念が大きくなり、収益創出とキャッシュフローも予想が難しくなった」と吐露した。

こうした懸念が広がり企業の体感景気も凍りついた。韓国経済研究院が売り上げ上位600社を対象に調査した先月の企業景況調査指数(BSI)は78.9で2009年2月の62.4以来の低水準を記録した。BSIは基準値の100を超えると景気を肯定的に評価した企業が多いことを意味し、100を下回ればその反対となる。

2018年にマイナス2.4%、昨年にマイナス7.7%を記録した設備投資増加率が今年は反騰するという分析が年初までは多かった。韓国銀行も今年の設備投資増加率を4.7%と予想した。だが新型肺炎の余派で状況が変わった。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「企業が上半期に計画していた投資を延期したり中断する可能性が大きくなった。今年の設備投資増加率がマイナスを記録する可能性も排除することはできない」と評価した。

◇成長見通し相次ぎ引き下げ

韓国政府は韓国経済が沈滞局面に入ったと判断している。企画財政部の金容範(キム・ヨンボム)第1次官は21日に、新型肺炎と関連し「対人距離の確保を強めるほど経済はシャットダウン(停止)状態に陥る。防疫と命が優先で経済的内傷は受け入れなければならない」とフェイスブックに書き込んだ。景気低迷は避けられないという話だ。

企画財政部と韓国銀行は新型肺炎衝撃で1-3月期にマイナス成長を記録するだろうと予想した。洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は20日、「国際機関が世界の景気が今年は厳しく来年には回復すると予想するが、厳しさは3~4年続くだろうという予測もある」と話した。

海外投資銀行の見方はさらに暗い。国際格付け会社のフィッチ・レーティングスと英国の情報提供会社IHSは韓国が1-3月期だけでなく4-6月期もマイナス成長率を出すと予想した。2003年1-3月期のマイナス0.7%、4-6月期のマイナス0.2%以降2四半期連続でマイナスを記録したことはない。

今年の年間成長見通しも低くなっている。19日にフィッチは今年の成長見通しをこれまでの1.9%から0.8%に下げた。JPモルガンも2.3%から0.8%に下方修正した。英経済分析機関のキャピタルエコノミクスはこれまでの1%からマイナス1%に引き下げた。韓国がマイナス成長率を記録したのは第2次オイルショック当時の1980年に記録したマイナス1.6%と1998年のマイナス5.1%だけだった。チュ室長は「企業が投資を減らし、4月から輸出が減少傾向を示し年間成長率を引き下げるだろう。今年の年間成長見通しをマイナスとみる機関が増えるだろう」と評価した。