韓経:韓国の自動車生産半減…「通貨危機以降で最悪」

  • 2020年3月10日

先月の韓国の自動車生産台数が通貨危機当時の1999年以降で最低水準に落ち込んだ。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大にともなう工場稼動中断と景気低迷、中堅自動車3社の不振などが重なったためだ。業界では「今年自動車部品メーカーが連鎖倒産するなど産業生態系が大きく揺らぎかねない」という懸念が出ている。

9日の自動車業界によると、先月の自動車生産台数は18万9235台と暫定集計された。昨年2月の25万7276台より26.4%減った。3年前の2017年2月の33万6032台と比較すると半分水準だ。2月だけで見ると1999年の16万9518台以降で最も少なかった。

自動車生産台数が急激に減った最も大きな理由は新型肺炎の感染拡大だ。中国にある工場が長期にわたり閉鎖されてワイヤーハーネスの供給が途絶え、韓国の自動車メーカーも工場稼動を中断しなければならなかった。現代・起亜自動車は先月工場別に1~2週間ずつ生産ラインを止めた。韓国GM、ルノーサムスン自動車、双竜自動車の中堅3社もいずれも1回ずつ稼動を中断した。工場を稼動する時も空のコンベヤーベルトを回す場合が多く、稼動率は50%水準にとどまった。

内外の自動車市場が冷え込んだのも自動車生産台数を減らす原因のひとつに挙げられる。格付け会社のムーディーズは今年の世界の自動車販売台数が昨年より2.5%減った8800万台水準にとどまると予想した。世界的な景気低迷とカーシェアリングサービスの活性化などの悪材料に新型肺炎の感染拡大という変数まで加わり販売が振るわなくなるほかないという説明だ。

◇消費萎縮…「自動車生産の崖」の長期化懸念

韓国GMとルノーサムスン自動車、双竜自動車の中堅3社の不振も自動車生産台数急減をあおった。ルノーサムスンは釜山(プサン)工場の生産量の半分となる約10万台を占めた日産「ローグ」の受託生産契約が終わったが、仏ルノー本社から後続輸出車両の生産割り当てを受けられなかった。経営難で新車を出せずにいる双竜自動車の内外の販売台数は下がり続けている。韓国GMも2021年から生産台数が正常軌道に乗る見通しだ。自動車業界関係者は「現代自動車と起亜自動車は順調に新車を出しておりそれなりに持ちこたえられるだろうが、これといった新車がない中堅3社は史上初の危機を体験している」と指摘した。

自動車産業の「生産の崖」が長期化する可能性も提起される。今月に入り韓国国内の自動車工場稼動率は正常水準に上ったが、依然として消費心理は萎縮している。ある自動車営業店関係者は「ショールームに人が訪れれば車の長所を説明できるが、最初から訪問しない雰囲気。このまま行けば3月も販売が振るわないだろう」と吐露した。

韓国の自動車産業生態系が崩壊するという懸念も出ている。年間自動車生産台数が400万台を超えることで生態系が維持できるが、今年の400万台超えはすでに水泡に帰したというのが大半の意見だ。