韓経:韓国自動車業界最悪の「販売の崖」…国内22%・海外9%急減

  • 2020年3月3日

韓国の自動車5社が史上最悪の「販売の崖」に直面した。景気低迷に新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大という大型悪材料が加わった結果だ。自動車業界は「懸念していたよりはるかに深刻だ」という反応を出している。自動車産業生態系が崩壊することにならないかとの懸念も出ている。

2日の業界によると、韓国系自動車5社は先月国内市場で8万1722台の車両を販売した。昨年2月の10万4307台より21.7%減った。自動車メーカーの国内販売台数が月間基準で9万台を下回ったのは2009年1月の7万3537台以来だ。先月の輸出と海外生産を合わせた海外販売は46万3089台で前年同月の56万7396台より8.6%減った。

韓国の自動車業界最大手の現代自動車から販売台数が大きく落ち込んだ。現代自動車は先月国内市場で3万9290台、海外で23万5754台を売った。昨年2月に比べ26.4%と10.2%の減少だ。起亜自動車は先月国内で2万8681台、海外で15万9163台を売るのにとどまった。昨年同月より13.7%と3.2%減った。業界関係者は「現代・起亜自動車の内需販売実績はちょっとした衝撃では揺らがない。現代自動車と起亜自動車の販売台数が急減したのは通貨危機と金融危機の時を除くと今回が初めて」と話した。現代・起亜自動車の先月の海外販売実績は2011年2月以降で最も悪かった。

◇コロナ発シャットダウンの後遺症…現代・起亜自動車、12万台の生産に影響

◇「廃業する部品メーカー続出の恐れも」

韓国GMとルノーサムスン自動車、双竜自動車の中堅自動車3社が受けた衝撃はさらに大きかった。韓国GMの先月の国内販売台数は4978台で2007年11月の4537台以来の最悪水準だった。2018年の群山(クンサン)工場閉鎖で「撤退説」が出て国内販売台数が半減した時よりも悪い成績だ。海外販売も昨年同月より16.0%減った。

ルノーサムスンの販売台数も悪化した。昨年2月の1万1721台から先月は7057台に落ちた。双竜自動車も昨年2月に比べ24.7%減った5100台を売るのにとどまった。

自動車業界では景気低迷の渦中に新型コロナウイルスによる肺炎が発生し販売台数が急減したと分析した。業界関係者は「旧正月連休が昨年は2月に、今年は1月にあったため先月の販売台数は前年同月より15%以上増えるのが正常。さまざまな悪材料を考慮しても先月の自動車販売成績はとても良くない」と指摘した。

「販売の崖」が長期化する兆しもみられる。韓国政府が乗用車に課す個別消費税を6月まで5%から1.5%(教育税と付加価値税含む143万ウォン限度)に引き下げると発表したが冷え込んだ消費心理を戻すことは難しいというのが業界の大半の意見だ。ある自動車販売店社員は「先月下旬から売り場を訪れて問い合わせる顧客がほとんど途絶えたも同然だった。今月の販売もあきらめた」と打ち明けた。

中国をはじめとする世界の自動車市場萎縮も続く見通しだ。現代・起亜自動車は今月中国工場の生産量を昨年の半分水準に減らすことにした。

ここに工場稼動が追加で中断される可能性が残っている。ワイヤーハーネスなど中国製部品供給がまだ不安定なためだ。現代自動車と起亜自動車はこの日「新型肺炎のため先月は約12万台の国内生産損失が発生した。上半期の販売台数と収益性に影響を与えるだけでなく、事態が長期化すれば追加損失の可能性も排除することはできない」と公示した。

「年400万台生産」は昨年の395万台に続き2年連続で達成できなさそうな雰囲気だ。業界では韓国の自動車生態系が維持される「マジノ線」として年400万台生産を挙げる。自動車メーカーが危機に直面し部品メーカーが相次ぎ廃業する状況がくる恐れがあるとの懸念も大きくなっている。ある部品メーカー代表は「すでに役員賃金は削減しており、近く社員の賃金を削ったり一部を解雇しなければならない状況」と話した。