韓経:中国が得意客なのに…ブランド業界「新型肺炎」で非常事態

  • 2020年2月21日

新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の拡散でブランド業界が非常事態に陥った。最も速いスピードで成長する中国市場で、事実上商売をすることが難しい状況に置かれたためだ。

グッチ(GUCCI)やサンローラン(Saint Laurent)、ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)などのブランドを傘下に収めるケリング・グループは、最近の投資説明会で「将来を予測しにくい」と明らかにした。フランソワ・アンリ・ピノー会長は「2019年グループの総売上は前年比16.2%増加したが、現在(新型コロナによって)中国の店舗のうち50%が店を閉めている状態」とし「波及の程度や影響を把握することが不可能な状況」と告白した。

12日に発表したケリング・グループの2019年の売上は171億5000万ドル(約1兆9200億円)で、前年比16.2%増となった。新規店舗を除いた既存店舗を基準としてみても13.3%増えた。代表ブランドであるグッチの売り上げは13.3%増となる105億660万ドルであり、サンローランは14.4%増となる22億3580万ドルを記録した。

このように2桁の高い増加率を示しながらもピノ会長が「展望が不透明」という公式発言をしたのは異例だ。新型コロナによって中国の販路が遮断されたことに対する不安を直接的に表わしたものだ。

世界ブランド市場で中国が占める比重は大きい。グローバル経営コンサルティング企業マッキンゼーの「2019年中国ラグジュアリー市場報告書」によると、2018年に中国消費者がラグジュアリー製品に使ったお金は7700万人民元(約12兆2848億円)に達した。2020年には9210億元で世界の名品消費額の40%を、2025年には1兆2270億元で世界名品消費額の65%を占めると予想していた。

ピノ会長はまた「ひとまず現在は中国でオンライン販売に依存しているが、消費者は対面配送を避けているため物流センターを閉めている状態」とし「安全地域に新規店舗を開き、中国在庫を他の国に送るなどグループ次元の緊急対応策を用意している」とした。だが、ブランド業界では中国に保管中だった在庫を他の国に移すこと自体が物理的に難しいうえ、近くの韓国や日本にも割り当てられた在庫があり受け入れは難しいとみられている。アジア国家全体が新型コロナ事態で売上が急減している点も否定的な展望の一要素となっている。