韓経:30%超える「鮮明なシェア」…サムスンテレビ、14年連続世界1位

  • 2020年2月20日

米ニュージャージー州の電子製品専門店ベストバイを訪れた消費者がサムスンのQLEDテレビを購入している。[韓経DB]

サムスン電子が2006年から昨年まで14年連続でテレビの世界市場で1位を守った。昨年のシェアは初めて30%を突破した。背景としては▽75インチ以上の超大型テレビ市場開拓▽2500ドル以上のプレミアム製品市場でシェア拡大▽QLEDテレビマーケティングの成功などが挙げられる。世界2位のLGエレクトロニクスも昨年有機ELテレビの裾野拡大に注力し「所期の成果」を出したという評価が出ている。

◇売り上げ・台数基準でテレビ1位のサムスン電子

市場調査会社のIHSマーケットが19日に明らかにしたところによると、昨年サムスン電子は世界のテレビ市場で、売り上げ基準でシェア30.9%となり1位を占めた。2006年から14年連続で1位の座を逃さずにいる。2017年に26.5%だったシェアは2018年29.0%を記録し、昨年は初めて30%を超えた。

LGエレクトロニクスが16.3%で2位を占め、ソニーが9.4%、中国ハイセンスが6.4%、TCLが6.4%などと続いた。出荷台数基準でもサムスン電子が19.8%で1位を守った。2位はLGエレクトロニクスの12.2%で、TCLが9.2%、ハイセンスが7.8%、シャオミが5.8%など、中国企業が3~5位を占めた。

◇韓宗熙社長の粘りが光放つ

サムスン電子独走の秘訣として2017年11月に映像ディスプレー(VD)事業部長に就任した韓宗熙(ハン・ジョンヒ)社長の「粘り」が挙げられる。韓社長は就任後、QLEDテレビを掲げて世界市場攻略に出た。サムスン電子が超高画質製品と呼ばれる8K(解像度7680×4320)テレビ市場を最初に開拓したのも「QLEDテレビはプレミアム製品」という認識を市場に刻みつけなければならないというハン社長の戦略的判断に従ったものという。

これに伴う効果が出てきている。サムスン電子のQLEDテレビ販売台数は2018年の260万台から昨年は532万台に104.6%急増した。2500ドル以上のプレミアムテレビ市場でサムスン電子のシェアも2017年の18.5%から2019年には52.4%に上がった。2位のソニーは24.7%で格差は27.7ポイントに広がった。

75インチ以上の超大型テレビ市場で成果を出したのもサムスン電子の1位守成を後押ししたと評価される。世界のテレビ市場が停滞した状況で超大型市場を「未開拓市場」として開発、営業、マーケティング力を集中したのだ。この結果75インチ以上の超大型テレビ市場でも昨年サムスン電子は売り上げ基準でシェア49.6%と1位を維持した。ソニーは19.1%で2位を守ったが3位のLGエレクトロニクスは18.2%で格差は前年の5.6ポイントから0.9ポイントに縮まった。

◇「有機ELテレビ販売着実に増加すること」

LGエレクトロニクスは有機ELテレビを製造するメーカーが増え販売台数が増加していることに意味を置いている。世界の有機ELテレビ販売台数は昨年10-12月期に111万9000台を記録し四半期基準で初めて100万台を突破した。今年からは中国シャオミとファーウェイ、日本のシャープ、米国のビジオなどが有機ELテレビ製造に乗り出し、有機ELテレビを生産するメーカーが19社まで増加する見通しだ。LGエレクトロニクス関係者は「大型有機ELを独自に量産するLGディスプレーの中国・広州工場が本格稼動に入ればパネル供給量も増加するだろう」と話した。

「低価格物量攻勢」を展開している中国企業は今年鈍化するという観測が優勢だ。新型コロナウイルスによる肺炎の余波で液晶パネル価格が上昇する可能性が大きく、中国国内需要が落ち込むだろうとの見通しが出ているためだ。