韓経:「グローバルビッグスリー」日本製鉄、過去最大4400億円赤字…溶鉱炉4基閉鎖

  • 2020年2月10日

日本最大で世界3位の鉄鋼メーカーの日本製鉄が2019年度に4400億円の過去最大の赤字を記録する見通しだ。米中貿易戦争で世界的に需要が急減した上に、韓国や中国などの企業と競争が激しくなり収益性が急激に悪化したためだ。

日本製鉄は日本国内15基の高炉のうち4基を閉鎖する高強度の構造調整に出たが世界の鉄鋼産業環境が前例がないほどに急変しており効果を出せるのか不透明だ。

9日の日本メディアによると、日本製鉄は2019年度に過去最大規模の赤字を記録することが確実視される。

日本製鉄は7日の2019年度第3四半期(2019年10~12月)業績発表で2019年の連結会計基準最終利益が4400億円の赤字を記録する見通しだと明らかにした。こうした赤字規模は日本製鉄が1934年に創立されてから最も大きい。

昨年の売り上げも前年比4%減少した5兆9000億円にとどまると予想された。日本製鉄は当初2019年に400億円ほどの年間黒字を出すと予想したが実際の業績は急転直下した。

日本製鉄は昨年第1~3四半期に累積で3573億円の赤字を出した。前年同期に2066億円の黒字を出したことを考慮すれば急激な業績悪化だ。

日本製鉄の業績がこのように急落したのは世界的な鋼材需要鈍化と過剰生産の泥沼から抜け出す解決策を見つけられなかったためだ。鉄鋼需要は減り供給が増える状況で韓国ポスコ、中国宝武鋼鉄など主要鉄鋼メーカーとの競争はさらに激しくなった。

危機に陥った日本製鉄は大々的な構造調整により生産システム効率化を図った。広島県の呉製鉄所は閉鎖手続きに入る。来年9月まで高炉2基を閉鎖し、残る生産施設も2023年9月末まですべて整理することにした。高炉を持つ工場の閉鎖は日本製鉄の歴史上初めてのことだ。

和歌山県和歌山にある工場の高炉2基のうち1基も2022年9月までに稼動を中断することにした。和歌山工場の高炉は稼動を始めて10年にしかならない事実上新しいものだが経済性がないと判断した。また、福岡県の八幡製鉄所の高炉2基のうち1基の稼動中断時期も来年3月末から今年9月末に繰り上げることにした。

計画通りに構造調整がなされれば日本製鉄が保有する15基の高炉のうち4基を廃棄することになる。日本製鉄の生産能力も現在より15%減る。高炉は製鉄工程の核心施設だが運営に多くの費用がかかる。市場が萎縮する状況で同社が費用削減を選んだと分析される。

日本製鉄は名古屋製鉄所の厚板生産ラインを2022年下半期に閉鎖するなど後工程生産ラインにも大々的にメスを入れる計画だ。日本製鉄の宮本勝弘副社長は記者会見で、「今後の市場見通しなどを考慮すると会社の生産能力がとても大きいと判断した。競争力を備える側に集中する」と話した。

だがこうした構造調整が実を結ぶかは未知数だ。世界の鉄鋼生産の50%を担う中国が市場萎縮にもかかわらず増産を継続しており、日本製鉄の競争力も相対的に弱いためだ。2018年の粗鋼1トン当たり利子税引き前利益(EBIT)はポスコが116ドル、宝武鋼鉄が107ドルなのに比べ、日本製鉄は40ドルにとどまった。日本製鉄の2018年基準粗鋼生産量は4922万トンで、日本最大で世界3位を記録した。世界1位と2位はそれぞれアルセロール・ミッタルと宝武鋼鉄だ。