韓経:日本で感染者と接触後に入国…12人目の感染者は12日間「無防備」

  • 2020年2月3日

韓国国内の新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)感染者が15人に増えた。日本で新型コロナウイルスに感染した患者と接触した後、先月19日に韓国に入国した中国人が12人目の感染者(48、男性)と確認され、地域社会での伝播の危険はさらに高まった。

韓国疾病管理本部は2日、武漢肺炎の感染者は15人、感染が疑われ医療機関に隔離されて検査中の有症者は87人と発表した。週末の間に4人が感染が新たに確認された。

1日に感染が確認された12人目の患者は、先月19日に大阪からチェジュ航空(7C1381便)に乗って韓国に入国した。20日に症状が表れ始めた後、12日間にわたりいかなる制約もなく京畿道富川(プチョン)、軍浦(クンポ)、水原(スウォン)、江原(カンウォン)、江陵(カンヌン)などを訪れた。日本で感染者と接触した後に韓国に入国したこの感染者は、中国から入ってくる飛行機・旅客船だけに集中する防疫システムのため空港をそのまま通過した。

この感染者と接触したことが確認された人は138人にのぼる。その夫人も14人目の感染者(40)となった。保健当局は患者の移動歴から追加の接触者を確認している。しかし症状がある患者が地域社会に露出した期間が長いうえ、多くの場所を訪問したため、追加感染者が発生する可能性が高まった。

13人目の患者(28、男性)は先月31日に武漢からの臨時航空便第1便で帰国した韓国人368人の中の一人だ。帰国者を診断中に感染が確認され、国立中央医療院で治療を受けている。15人目の患者(43、男性)は先月20日に武漢から韓国まで4人目の患者と同じ飛行機(午後4時25分、仁川到着、大韓航空KE882便)に乗ってきた。

疾病管理本部は武漢市の国際ファッションセンター韓国館「ザ・プレイス」で大規模な感染があったとみて追加の調査に入った。7人目と8人目の患者は衣類・ファッションブランドなどが入店しているここで共に勤務したことが確認された。昨年10月にオープンしたザ・プレイスは新型コロナウイルス震源地と指定された華南海鮮市場から6.6キロ離れている。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長は「3人目(54、男性)、7人目(28、男性)、8人目(62、女性)、15人目の患者4人が国際ファッションセンターでの感染と関係があると推定する」とし「韓国人の人員は約50人と把握している」と伝えた。

12人目の患者の発生を受け、韓日中保健外交協力も俎上に載せられた。日本政府はこの患者が韓国に住む中国人だが、日本国内の感染者と接触したことを中国政府だけに通知したという。国家間の患者情報の共有基準が出国地でなく国籍基準だからだ。鄭本部長は「国籍だけでなく出国した国にも(感染事実を)同時に通知するよう連絡体系の変更が必要であり協議中」と説明した。

韓国国内の感染者15人の状態は全般的に安定的だ。死亡説が出ていた4人目の患者も安定した状態であり肺炎の治療を受けていると、保健当局は伝えた。

済州(チェジュ)旅行をした後に中国に戻って感染が確認された患者の事例も出てきた。中国保健当局は先月21日から25日まで済州を旅行した後、中国揚州に帰国した中国人の感染が30日に確認されたと、韓国政府に通知した。国内旅行当時は特に症状がなかったが、済州道は患者の訪問目的などを調べている。

国内で新型コロナウイルスの2次、3次感染患者が相次いで確認され、徹底的な感染予防がよりいっそう重要になっている。専門家らは「ネット上に飛び交う誤った情報は取り除き、科学に基づいた予防法を遵守しなければいけない」と助言した。

公共の場では咳をする際のエチケットを守る必要がある。疾病管理本部は咳する時、ティッシュやハンカチよりも腕で鼻と口を覆うよう勧告している。疾病管理本部の関係者は「ティッシュやハンカチはうまく使わなければ唾の飛沫が漏れることがあり、普段から携帯しない人も多い」とし「最も簡単に実践できる方法は腕で覆うこと」と説明した。

口から唾の飛沫が出るのを防ぐのが咳のエチケットの核心だ。咳をすれば半径2メートル程度まで唾の飛沫とともにウイルスが広がる可能性がある。金宇柱(キム・ウジュ)高麗大九老(クロ)病院感染内科教授は「患者がくしゃみをすればウイルスがある唾の飛沫が目、鼻、口、皮膚につくことがある」とし「ウイルスが目、鼻、口の粘膜につけば感染が始まる」と述べた。

手洗いは間接接触の伝播を防ぐのに必須だ。ウイルスは人から人にはすぐに移らず中間の事物を経て伝播することを間接接触伝播という。金教授は「取っ手、椅子、コンピューターなど周辺事物にウイルスで汚染された唾の飛沫がついていることもある」とし「唾の飛沫がついた手で目、鼻、口を触れば感染する」と話した。

流れる水で手を濡らし、石けんで30秒以上は手のひら、手の甲、指先、指の間をこすって洗わなければいけない。手洗いがすぐにできない場合、ウイルスを死滅させるアルコール洗浄剤を携帯して手を消毒するのがよい。手袋を着用して手を保護するのも方法だ。可能なら手で目、鼻、口などを触らないように気をつける必要がある。

外出する際はマスクを着用する市民が増えているが、マスクを正しく着用してこそ感染を予防できる。綿のマスクよりは食品医薬品安全処が認証した保健用マスクを使用するのがよい。専門家は0.6マイクロメートル(1マイクロメートル=100万分の1メートル)の大きさの微細粒子を80%以上遮断するKF80マスクなら十分だと説明する。

金教授は「KF94、KF99はKF80より小さい微細粒子を遮断するが、日常生活をするのが不便なほど呼吸しにくいので現実的な方法ではない」と話した。自分の顔の大きさに合うマスクを着用して鼻の部分をよく調整し、顔とマスクの間に隙間が生じないようにしなければいけない。外出時に着用して室内で外せば、再使用しないのがよい。他人と対話して相手や自分の唾がマスクについていれば新しいものと取り替える。

水を頻繁に飲めば感染病の予防に役立つ。呼吸器の粘膜が乾燥すればウイルスは浸透しやすい。見舞いなど不必要な病院訪問はできる限り自制し、患者が訪れたと報道された場所に行った後に呼吸器の症状があれば、疾病管理本部コールセンター(1339)や保健所に申告しなければいけない。