韓経:武漢肺炎の拡散を憂慮…中国人3000人団体訪韓キャンセル

  • 2020年1月27日

武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症)拡散による団体旅行禁止措置が武漢から北京に拡大した。武漢肺炎は潜伏期にも伝染性があることが明らかになり、防疫が中国全域に拡大する可能性も高まっている。26日現在、中国と香港、台湾など中華圏の患者は2005人、死者は56人に増えた。

◆武漢に続いて北京も団体旅行禁止

中国政府と武漢市は22日、最初の発病地である武漢地域の団体旅行販売中断措置を取った。武漢市の旅行会社に対し、すでに募集が終わった団体の一括キャンセルと同時に、来月8日までの営業中断を指示した。中国の春節連休(1月24-30日)を翌日に控えた23日には、武漢市内の公共交通と外部への航空、列車の運行を中断するという、以前より強力な「封鎖令」を断行した。それまで中国政府は武漢以外の地域の団体旅行禁止措置には慎重な立場を見せていた。

しかし一日で状況が急変した。中国全域で武漢肺炎による死者が増え、団体旅行禁止措置は首都の北京に拡大した。中国文化観光省は24日、旅行会社に国内の団体旅行業務を中断するよう通知した。北京と他の地域を行き来するすべてのバス路線の運行も中断させた。紫禁城と万里の長城の一部の区間など有名観光地も閉鎖した。中国現地旅行会社の関係者は「政府の勧告で27日から航空・ホテルを含む海外団体旅行の販売を暫定中断する」と明らかにした。

◆中国、3000人団体訪韓計画を撤回

武漢肺炎が拡散し、国内でも「中国人観光客の入国を防ぐべき」という声が高まっている。22日に青瓦台(チョンワデ、大統領府)の掲示板に掲載された「中国人入国禁止」国民請願は5日間で参加者が37万人に増えた。

ついに26日には忠清南道を訪問する予定だった3000人の中国人団体が訪韓計画を撤回した。忠清南道の関係者は「発病地の武漢とは距離がある山東省と吉林省から出発する団体だったが、地域内のウイルス拡散を懸念する声が高まり、中国旅行会社と協議してすべての日程を取り消すことで合意した」と明らかにした。

武漢肺炎拡散の恐怖が旅行市場を広がり、政府の訪韓外来観光客2000万人達成目標にも赤信号がついた。特に昨年は限韓令以前の80%水準まで回復した訪韓報奨旅行市場が、限韓令に続いて武漢肺炎という新しい悪材料に直面することになった。

中国担当旅行会社の関係者は「春節連休まで訪韓を協議中だった中国企業からまだ特に連絡はないが、準備に2、3カ月ほどかかるだけに、少なくとも来月中に事態が落ち着かなければ当初計画していた上半期中の訪韓は難しいと見なければいけない」と話した。