韓経:現代車-LGが「意気投合」…電気自動車バッテリー工場建設へ

  • 2020年1月20日

現代自動車グループとLGグループが電気自動車のバッテリーに関連して多角的な未来協力案を議論している。両社はバッテリー合弁工場の設立を推進するという。成長する電気自動車市場で主導権を握るため、韓国を代表する両グループが意気投合したという分析が出ている。協業が実現すれば、現代車グループとLGグループは電気自動車関連事業でさらに弾みがつくと予想される。「2025年までに世界2位の電気自動車企業になる」と宣言した現代車グループは、LGから良質のバッテリーを安定的に供給される見通しだ。

◆現代車、バッテリー確保に総力

関連業界によると、現代車とLG化学は電気自動車バッテリーセルの合弁会社設立などを含め、いくつかの協力案を検討している。構想中の合弁会社の出資比率は50対50で、投資額は数兆ウォンという。

現代車とLG化学は合弁会社が設立される場合、電気自動車関連事業への投資を大幅に拡大する計画だ。毎年急成長している電気自動車市場を逃せば会社の未来が不透明になるという判断からだ。市場調査会社SNEリサーチは2030年ごろ自動車販売全体の30%が電気自動車になると予想している。

現代・起亜車が電気自動車および燃料電池自動車を未来の事業にすると発表したのもこのためだ。現代・起亜車は電気自動車専用プラットホーム(E-GMP)を年内に構築する計画だ。現代車は2025年までに9兆7000億ウォン(約9200億円)を電動化事業(電気自動車生産および関連事業)に投資するという。これは同社が未来事業分野に投入すると明らかにした金額(20兆ウォン)のおよそ半分。業界は現代車が約1兆ウォンをLG化学との合弁工場設立に投じるとみている。

キム・ピルス大林大自動車課教授は「バッテリーは内燃機関のエンジンのような核心部品」とし「自動車企業がバッテリーを製造するのは容易でなく、外部の企業から全量購入すれば価格競争力で劣るため合弁会社の設立が最善」と説明した。また「フォルクスワーゲンとゼネラルモーターズ(GM)などグローバル自動車企業が相次いでバッテリー企業と合弁会社を設立しているのも同じ理由」と話した。

◆LG化学、次々と合弁会社設立

LG化学はバッテリー市場を先に確保するためにグローバル自動車企業と相次いで合弁会社を設立している。国内ライバルのSKイノベーションとの競争でリードするため「友軍」を最大限に確保する必要があると判断したと分析される。現在、現代車ではLG化学のバッテリーが、起亜車ではSKイノベーションのバッテリーが主に使用される。現代・起亜車は2021年から量産予定の電気自動車専用バッテリー供給会社にもSKイノベーションを選定したと先月発表した。来年末から5年間、電気自動車約50万台に供給される規模だ。SKイノベーションが供給するバッテリーは現代・起亜車が4回に分けて発注する物量の最初となる。バッテリー業界の関係者は「先月SKイノベーションが現代車と大規模な供給契約をしたが、LG化学に刺激になったはず」とし「LG化学は現代車から第2-4次物量を受注するのに集中する戦略を立てたと聞いている」と伝えた。

◆10年以上築いた信頼が本質

業界は、現代車とLG化学のバッテリー同盟推進が長期的な信頼関係から生じたとみている。両社の協力は、2007年に鄭夢九(チョン・モング)現代車グループ会長と故具本茂(ク・ボンム)LGグループ会長が会ったのがきっかけという。当時、鄭会長がまず未来自動車市場に関する話をし、具会長がこれに呼応した。その後、現代モービス(持ち株比率51%)とLG化学(49%)が設立した電気自動車バッテリーパック会社エイチエルグリーンパワーが誕生した。

エイチエルグリーンパワーはLG化学からリチウムイオンバッテリーセルの供給を受け、電気自動車用のバッテリーパックを生産した後、現代モービスに納品する。バッテリーパックはモジュール形態に加工され、現代・起亜車の電気自動車に搭載される。エイチエルグリーンパワーは現代車とLG化学のための次世代バッテリーパックも開発中だ。現代車グループの電気自動車の比率が高まり、同社も急成長している。同社の2018年の売上高は7577億ウォンと、前年(4422億ウォン)比で71.3%増えた。昨年は1兆ウォンを超えたと業界は推定している。業界関係者は「バッテリー企業が合弁工場を設立する時に最も懸念する問題が技術の流出」とし「現代車と長期間築いてきた信頼関係があるためLG化学が信頼して協力した」と伝えた。