韓経:「半導体の不況トンネル、終わりが見える」…サムスン、NANDでも数千億台の黒字

  • 2020年1月9日

サムスン電子は昨年10-12月期、売上59兆ウォン、営業利益7兆1000億ウォンを収めたという暫定集計を8日、発表した。職員がソウル瑞草洞(ソチョドン)社屋にある情報技術(IT)製品体験展示場であるd’light shopの前を横切っている。キム・ヨンウ記者

サムスン電子半導体部門の昨年10-12月期の実績に対する市場の期待はそれほど大きくなかった。10-12月期は伝統的にオフシーズンだからだ。営業利益が直前分期(3兆500億ウォン)よりやや少ないか同じ場合、「よく守った」という評価が高かった。このような状況で、サムスン電子が8日、コンセンサス(市場推定値平均)の3兆600億ウォンを1000億~2000億ウォン程度上回る営業利益を半導体部門で出したことが分かり、市場は歓呼した。サムスン電子が半導体不況のトンネルを抜け出したという分析が優勢だ。経営界では今年サムスン電子の営業利益が前年比3割以上増加するだろうという見方も出ている。

◆市場予想値を上回る10-12月期営業利益

この日サムスン電子は昨年10-12月期の営業利益が7兆1000億ウォンで暫定集計されたと発表した。コンセンサス(6兆5800億ウォン)を7.9%(5200億ウォン)上回った数値だ。「アーニングサプライズ」までではないが、「思っていたよりは良かった」という評価が主をなした。

半導体事業を担当するDS(デバイスソリューション)部門が市場期待値(3兆600億ウォン)を大きく上回っていたという分析が相次いだ。2018年7-9月期に13兆6500億ウォンでピークを迎えた後、昨年7-9月期3兆500億ウォンまで急減したDS部門営業の利益が5期ぶりに前期に比べて増加したということだ。サムスン内外ではDS部門が3兆2000億~3兆3000億ウォン程の営業利益をあげたと推定している。昨年4~9月期に赤字説まで出回ったNAND型フラッシュメモリー事業も、10-12月期には数千億ウォンの利益をあげたと伝えられた。

秋風落葉のように落ちた半導体価格が反騰に転じた影響が大きいという分析がある。市場調査会社DRAMeXchange(ディーラムエクスチェンジ)によると、PC用DRAM汎用製品「DDR4 8Gb 1G8」の固定取引価格は昨年10月以降12月まで2.81ドルを維持した。昨年9月に8.19ドルを記録した後、相次ぐ急落傾向にブレーキがかかったのだ。NAND型フラッシュメモリー価格は昨年下半期から回復の兆しがはっきりと感じられる。汎用製品である「128Gb 16G8 MLC」固定取引価格は昨年6月3.93ドルで底を打った後、先月4.42ドルに急騰した。半導体業界関係者は「NAND型フラッシュメモリーを中心に価格が上がっていて、サムスン電子の半導体実績が直前分期より落ちる理由がない」と説明した。

◆ 「業況、回復している」

業界では半導体価格の回復傾向が「一時的な現象」ではないと評価している。昨年下半期、サムスン電子やSKハイニックスが「ライン最適化」などを通して自然的な減産にシフトしたが、最近の価格反騰は需要が復活している影響が少なくないためだ。最近投資を再開したGoogle(グーグル)、Amazon(アマゾン)などデータセンター会社やPCメーカーも、メモリー半導体の注文を増やしているという。

半導体専門調査機関のTrendForce(トレンドフォース)は最近の報告書で、「NANDは需要優位市場が続き、1-3月期のNAND価格は昨年末より10%以上上昇する」としながら「ゲーム用グラフィックカード仕様が高まり、グラフィック処理装置(GPU)に入るメモリー半導体の需要が大きくなるだろう」と説明した。

今年は5世代(5G)移動通信の拡大に伴うスマートフォン企業の注文も大きく増加するだろうとの見方が優勢だ。メモリー半導体だけではなく、スマートフォンに入るアプリケーションプロセッサ(AP)やモデムチップ、カメライメージセンサーなどに関連した実績も大きく増える可能性が大きいということだ。DS部門のキム・ギナム代表(副会長)も最近、「今年は半導体市況が好転する」と話したと分かった。

サムスン電子の昨年の売上は前年比5.8%減となる229兆5200億ウォン、営業利益は52.9%減となる27兆7100億ウォンと暫定集計された。サムスン電子の営業利益の半分以上を支えてきた半導体事業が復活の兆しを見せながら、今年の実績は急増するだろうという見方が強まっている。証券情報企業のエフエヌガイドによると、証券会社は今年サムスン電子営業利益が38兆2160億ウォン(コンセンサス基準)を記録し、昨年に比べて37.9%増加すると見通した。