韓経:急速に拡散する「中国発肺炎」…香港・シンガポール・台湾・マカオ襲う

  • 2020年1月7日

中国湖北省武漢で集団発生した原因不明の肺炎が香港とシンガポール、台湾など周辺地域に拡散している。武漢市保健当局は今回の肺炎が重症急性呼吸器症候群(SARS)とは異なると結論を出したが患者数は増え続けており該当国は緊張している。

香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストが6日に伝えたところによると、この14日以内に武漢を訪れ発熱、呼吸器感染、肺炎などの症状を見せた患者が前日に追加で8人確認されたと香港保健当局が明らかにした。患者には9歳の男児と2歳の女児、22~55歳の男性4人と女性2人。

これに伴い、武漢を訪れ帰国した香港人女性が2日に鼻とのどの感染症状を見せ初めて隔離措置されてから武漢を訪れて病状を見せ隔離された香港人は17人に増えた。隔離された17人のうち5人は病状が好転し退院したという。

患者が増えたことを受け香港保健当局は疾病対応レベルを「深刻」の段階に引き上げ、武漢を訪れた旅行客を中心に感染の有無を追跡調査している。また、空港に高熱患者を識別できる赤外線カメラを追加配置するなど管理を強化している。香港保健当局は「中国当局と緊密に連絡し関連情報を把握している。香港人は旅行する際に水産市場を避け、野生動物の肉の摂取を控えるように」と呼びかけた。

香港に続きシンガポールでも最初の肺炎疑い患者が出てきた。シンガポール保健当局は武漢の肺炎ウイルス感染が疑われる中国国籍の3歳の女児を隔離措置したと明らかにした。この患者は武漢を旅行したが肺炎患者が集中発生した水産市場には行っていないという。シンガポール保健当局は現在患者が安定状態を見せているが、正確な原因を明らかにするためにサンプルを採取し関連機関に分析を依頼したと説明した。

台湾でも先月31日に武漢から帰ってきた6歳の子どもが発熱症状を見せ検疫を強化した。マカオ当局も最近武漢を訪問し肺炎などの症状を見せた患者が4人に上ると明らかにした。

武漢市衛生健康委員会は5日にホームページを通じ「今回の肺炎からSARSと中東呼吸器症候群(MERS)、鳥インフルエンザ、インフルエンザなどは原因から排除した」と明らかにした。続けて「病気の原因に対しては追加調査をしている」とした。

この日まで中国で原因不明のウイルス性肺炎と診断された患者は59人に増え、このうち7人が重症患者だ。残りの患者の症状は安定的だと武漢当局は明らかにした。患者のうち相当数は発病の根源地とされる華南水産市場の商人だ。

武漢当局は初歩的調査の結果、これまで人から人への明確な感染事例は見つかっておらず、患者と接触した医療スタッフも感染していないと説明した。当局は患者らと密接に接触した163人についても観察したが発熱などの異常症状は現在までないとしている。

武漢市保健当局は否定しているが、原因不明の肺炎患者が増え中国ではSARSが再発したのではないかとの不安が大きくなっている。2002年に中国広東省で発生したSARSは周辺地域へ急速に拡散し、37カ国で774人が死亡した。このうち中国本土で349人、香港で299人死亡した。