韓経:金正恩委員長、労働党支配体制を強化…党部長の3分の2交代

  • 2020年1月2日

北朝鮮が先月28日から4日間にわたり開催した労働党全員会議で、最高統治機関の労働党の組織を大幅に改編する人事に着手した。党の核心の政治局委員と候補委員、党副委員長と部長の相当数を入れ替え、党の領導体制を強化したという分析だ。

朝鮮中央通信は1日、労働党全員会議の2件目の議題で「組織問題」を扱ったとして人事内容を報道した。昇進・異動について紹介したが、解任には言及しなかった。統一部の推定によると、労働党内の専門部署の部長は15人ほどだが、今回の人事で3分の2に該当する10人が交代または異動した。

最も目を引くのは金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)氏の異動と、李炳哲(イ・ビョンチョル)氏、李日煥(イ・イルファン)氏の昇進だ。朝鮮中央通信が現在第1副部長の金与正氏を第1副部長に任命されたと紹介した点を勘案すると、金与正氏がこれまでの党宣伝扇動部から組織指導部に移ったと推定される。昨年2月のハノイ米朝首脳会談以降、金与正氏の政治的地位が高まった点を考慮すると、党内部署序列1位の組織指導部に異動したという分析だ。

李炳哲氏は党第1副部長から党副委員長(部長兼任)に昇進し、従来の政治局候補委員から政治局委員になった。李炳哲氏は金正恩体制に入って核兵器など武器開発を指揮した核心人物。新型弾道ミサイルなど北朝鮮が昨年相次いで試験発射した戦術武器開発の功労が認められたとみられる。

今回の人事でキム・ドクフン氏と金鎰チョル(キム・イルチョル)氏がそれぞれ政治局員、党部署長に任命されるなど経済担当官僚の交代も目を引いた。経済司令部の内閣で経済全般を率いたキム・ドクフン副首相は党副委員長兼部長と共に党政治局委員になった。呉秀容(オ・スヨン)氏が左遷され、後任に任命されたと推定される。内閣経済官僚のうち唯一の政治局委員だった盧斗哲(ノ・ドゥチョル)国家計画委員長兼副首相も金鎰チョル氏に席を譲った。

経済担当者の交代は、金正恩委員長が今回の全員会議で「経済司令部としての内閣が自己責任を果たせずにいる」と強く批判したことによる措置と解釈される。金正恩委員長は「気を引き締めて必ず自力富強、自力繁栄をし、国の尊厳を守り、帝国主義を打倒するというのが我々の動かぬ革命信念」と強調した。

軍部ではキム・ジョングァン人民武力部副部長が目を引く。キム・ジョングァン氏は今回の人事で政治局候補委員に選出されたが、努光鉄(ノ・グァンチョル)人民武力相の後任になるという見方が出ている。