韓経:名目成長率20年来の「最低値」…体感景気は通貨危機当時ほど悪化=韓国

  • 2019年12月4日

専門家らがデフレの懸念を提起するのはそれだけ最近の低成長・低物価基調が尋常でないという判断からだ。これを代表的に示す数値が名目国内総生産(GDP)増加率だ。

韓国銀行が3日に発表した「7-9月期国民所得」を見ると、名目成長率は前年同期比0.4%だった。1998年10-12月期のマイナス5.3%以降20年間で最も低い数値だ。今年に入り7-9月期まで累積成長率は前年同期比1.0%にとどまった。こうした傾向が続けば今年の年間名目成長率も1998年のマイナス1.1%以来の低水準を記録する見通しだ。

名目成長率は国内で生産された商品とサービスの価値を現在の実生活価格そのままに反映して算出する。基準年度である2015年の商品・サービス価格を基準として算出する実質成長率より体感景気にさらに近い。名目成長率が低ければ経済主体は経済成長を体感しにくい。物価を考慮すれば実際に家計が稼いだ所得と企業の営業利益などはあまり増えていないという意味のためだ。

名目成長率が減少したのは実質成長率が低い中で物価(GDPデフレーター)まで急落したためだ。名目成長率は実質成長率にGDPデフレーター上昇率を反映して求める。GDPデフレーターは国民経済の総合的な物価水準を示すもので、消費だけでなくGDPを構成する投資、輸出入などと関連したすべての物価指標を合わせる。7-9月期のGDPデフレーターは前年同期比1.6%下落し1999年4-6月期の2.7%以降で最大の下げ幅を記録した。昨年10-12月期のマイナス0.1%、今年1-3月期のマイナス0.5%、4-6月期のマイナス0.7%に続き4四半期にわたりマイナスを記録中だ。GDP物価が4四半期連続でマイナスを記録するのは初めてだ。

韓国銀行は内需製品価格が鈍化した上に輸出半導体価格が下がりGDPデフレーターの下げ幅が大きくなったと説明した。7-9月期の輸出デフレーターはマイナス6.7%、内需デフレーターは1.0%と集計された。

専門家らは「低物価→低成長→低物価」と続く悪循環が長期間続くかも知れないと警告している。LG経済研究院のチョ・ヨンム首席研究委員は「GDPデフレーターが落ちたのは半導体とディスプレーなど輸出製品価格が下落した余波。製品価格が下がっており、輸出大企業が投資を躊躇し家計消費も萎縮している」と話した。続けて「消費・投資萎縮が再び物価を引き下げる状況」と話した。